カトリック長崎大司教区は6日、西坂公園(長崎市)で2月7日に開催予定だった「日本二十六聖人殉教祭」(記念ミサ)を中止すると教区のウェブサイトで発表した。長崎県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いているため。県のまとめによると、6日は新たに43人の感染が確認され、累計の感染者数は855人となっている。
長崎大司教区は4日にも、新型コロナウイルスの感染拡大に対する対策として、1月いっぱいまで主日のミサの参加義務を免除すると発表。2月以降については、1月の動向を見て判断するとしていた。
現在は西坂公園として整備されている「西坂の丘」は、豊臣秀吉の命令によって1597年に処刑された外国人宣教師と日本人信徒26人の殉教地。1950年には、当時のローマ教皇ピオ12世がカトリック教会の公式巡礼地と定めた。26人の殉教日である2月5日に合わせて西坂公園で行われる記念ミサには、毎年多くの人が参列し祈りをささげる。