ウズベキスタン政府は、目下すべての宗教活動を政府の厳格な監督下に置くために、新しい宗教法改正案を起草している。
この法案では、新たな教会を登録し礼拝することが非常に難しく、伝道し、信仰を共有することも不可能に近い。この法案がターゲットとしているのは、実はキリスト教会だけではなく、むしろ過激化するイスラム教の取り締まりを主眼に置いている。しかし「イスラムとキリスト教を平等に扱わなかった」と非難されるのを恐れた世俗的イスラム色の強い現政権は、すべての宗教を政府の強い監視下に置き「平等」をアピールする形で、新宗教法の導入を図っている。
ウズベキスタンでは、イスラム教は宗教的実践というよりも、文化的なアイデンティティーを担っている傾向が強い。
残念だが、この国ではキリスト教徒への迫害がしばしば起きる。にもかかわらず同国の教会は、コロナ禍を背景に、食料のみならず、それと一緒に福音を分かち合う機会を得て、人々の必要に届いており、そのような教会の努力に対して、なんとウズベキスタン政府は感謝をしているという。
彼ら兄姉らの愛の奉仕が、ますますウズベキスタンで用いられ、救霊の実を結ぶように祈っていただきたい。
■ ウズベキスタンの宗教人口
イスラム 84・9%
プロテスタント 0・4%
カトリック 0・01%
無神論者 13・8%
正教会関係 0・3%
ユダヤ教 0・2%