ローマ教皇フランシスコは12日、バチカン(ローマ教皇庁)のパウロ6世記念ホールで行った毎週水曜日の定例の一般謁見で、新型コロナウイルスの猛威にさらされている「中国の兄弟姉妹のために祈りを」と呼び掛けた。教皇庁公営のバチカン・ニュース(英語版)が伝えた。
バチカン・ニュースによると、教皇は、中国本土で感染者が4万4千人(12日時点)を超え、世界20カ国以上で感染が報告されている新型コロナウイルスに言及し、「(感染者の)一刻も早い回復の道が見つかるように」と願った。
バチカンは、新型コロナウイルス対策のために、計60~70万枚のマスクを中国に送付している。マスクは、教皇慈善活動室、バチカン薬局、イタリアの中国人クリスチャンのグループの協力で調達され、ウイルス発生地の武漢がある湖北と、浙江、福建の計3省に届けられた。