キリスト教一致祈祷週間中の23日、ローマ教皇フランシスコは、社会的弱者のための協働を呼び掛けるとともに、「進んで他教派のキリスト信者に耳を傾ける姿勢が必要」と述べた。
教皇は公式ツイッターで、カトリックとプロテスタント合同によるキリスト教一致祈祷週間(1月18日~25日)に言及。「最も弱い立場にある人々を、特に手厚くもてなすために協力しましょう。そうすることで、私たちは人間的に豊かになり、より良いキリストの弟子となれるでしょう」と呼び掛けた。
さらに「それはまた、同じキリスト教信者としてのさらなる一致へとつながるはず」と指摘。社会的弱者のための働きを協力して行うことが、異なる教派間の一致にもつながるとする考えを示した。
「キリスト教諸教派が『一致して手厚くもてなす』ためには、進んで他教派のキリスト信者に耳を傾ける姿勢が必要です。それぞれの信仰に対する思いや、共同体の歴史に心を向けましょう」。教皇はそう述べ、他教派の信仰や歴史を学び、また彼らの声に耳を傾けることの大切さを語った。
キリスト教一致祈祷週間は1908年から続くもので、当時祝われていた聖ペトロの祝日(1月18日)と、聖パウロの祝日(1月25日)を結ぶ8日間と定められている。今年は、「人々は大変親切にしてくれた」(使徒言行録28:2)がテーマ。