「主はアブラムに仰せられた。『あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。』」(創世記12:1、2)
「爆報!THE フライデー」オンエアから間もなくして、主は、茅ヶ崎への転居を示されました。「いつか行くだろう」と覚悟はしていたものの、いざ示されると、やはり最初は戸惑いました。生まれ故郷ではありませんでしたが、調布は長年住み慣れた地でした。先生方から「住む場所を、主に祈り求めてみてください」と言われ、自分でも祈ってきました。「御心に従うことこそ祝福の道。主が示された地で働きをしてこそ、真の喜びあふれる人生を歩める」・・・そう思いました。
確かに、調布においての“賛美クス”の活動は、何か「見えない壁」に遮られているような圧迫感があって、市役所や学校関係の企画で、幾つかオファーを頂いたものの、すべて一度限りで終わってしまい、発展することはありませんでした。そこで主に聞けば良かったのですが、ついつい“古い自分”の癖が出て、「肉の力、肉の思い」で、自分のやり方で頑張ってしまい、無駄に奔走し、袋小路にはまっている感じになっていました。
決して「調布が悪い」と言ってる訳ではありません。子育てしやすく、人も温かい、住み良い街で、好きな街でした。何かあったときには、いつも助け励ましてくれる、多くの友人や仲間もいました。ただ、私が主に示された働きを行う土地ではなかった、ということでしょう。さらに、XのサロンとY氏の自宅がありましたから、霊的だけでなく、物理的に断ち切る上でも離れ、教会のある茅ヶ崎に移り、解放された環境の中、もっとクリスチャンとして成長していく必要があったのだと思います。
思い起こせば、“主イエスの恵み教会”に転会してしばらくした頃・・・晴天の下、自転車を走らせながらふと空を見上げたとき、真っ青な空に「ち」と、白い雲で文字が描かれたのを見たことがありました。面白くて写メを撮ったのですが、あれは「茅ヶ崎へ行きなさい」という主からの啓示だったのかもしれません。
しかし、茅ヶ崎へ転居の際には、大きな戦いがありました。つらい決断でしたが、主の御心に従いました。「主が悪いようにするはずがない。主に従うのだから、必ず良くしてくださる。私たちはイエス・キリストにあって圧倒的な勝利者なのだから、ゴールは勝利が決まっている!!」。そのエピソードは、時が来たとき証ししたいと思います。圧倒的な勝利を証しする!!と、宣言します。ですから、日々戦いがあっても、主にあっていつも喜び笑い、感謝と賛美をもって勝利していきます!!
茅ヶ崎に移り、新たな仕事を始めました。賛美クス・演技講師に加え、マルセ先生の紹介で、茅ヶ崎で最大手の社会福祉法人S・Kに勤務することになったのです。S・Kは、茅ヶ崎市内に50カ所以上の多種多様の福祉施設を持っていて、私は障害者の方のデイサービスと、支援級や養護学校の子どもたちの放課後などのデイサービスの職員を兼務することになりました。
どちらも自閉症の方が多く、初めて実習で接したときは、「私にできるのか? 怪我をさせたらどうしよう?・・・コミュニケーションの取り方が分からない」と、戸惑いと不安のてんこ盛りでした。が、主が示された場所だ!と感じたので、「きっと、ここで習得すべきことがあるはず。だからできる!」と、奮起しました。なぜならS・Kこそ、かつて私が救われるきっかけとなった、マルセ先生からオファーを頂き、MCを務めたイベントの主催団体だったのです!!
就職が決まった日、先生からお祝いに食事をご馳走になった後、「今から職場を祈りに行こう!」ということになり、車を走らせました。兼務する一つ目の「O」事業所に着いたのは、夜の9時を回っていた頃でした。誰もいなく、館内の非常灯の明かりが外に漏れ、エントランスを薄っすらと照らしているだけで、とても静かでした。そこで、先生と一緒に「O」を祝福し、主に感謝の祈りをささげました。
そして、ふと目をやったエントランス横の壁を見て驚きました。そこには「神は愛なり」と、御言葉が刻まれていたのです!! その土地の前の持ち主はクリスチャンだった・・・と後に知りました。「まさに主からの“しるし”だ! この仕事は、主に祝福されている!!」と確信しました。
そしてその現れは、真に素晴らしいものだったのです。
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