教会の献堂式に続いて、英一先生の神学校での牧師按手式、と“賛美クス”を披露する場を与えられましたが、その恵みは止まりませんでした。
マルセ先生の紹介で、クリスチャン新聞の取材を受けることになり、“賛美クス”のことを記者のNさんにお伝えしたところ、「ぜひ、行っているところを取材させてください」と仰ってくださいました。ちょうどタイミング良く、数日後の芸能マスコミ関係の交流会で“賛美クス”をすることが決まっていたので、日程はすぐ決まりました。
その後、教会メンバーの愛ミチコさん(多くのクワイヤのディレクターであり、シンガーとしても活躍)に協力を得て、調布で定期的に「賛美クスワークショップ」を行い始めたとき、「ネット検索で見つけた!」と、クリスチャントゥデイの記者Rさんからの取材依頼が来ました。さらにCGNTV(クリスチャン専門チャンネル)と、次々と出演や取材の依頼が舞い込んできました。その度、協力してくださった教会の「神の家族」に心から感謝致します。
クリスチャンメディアだけでなく、一般メディアからも声が掛かり始めた頃、なんと、TBS「爆報!THEフライデー」(以下「爆報」)から、知り合いを通して出演依頼が来たのです!!
「爆報」といえば、お笑い第三世代の同期、爆笑問題の2人がMCを務め、芸能界から姿を消してしまった人たちの消息をたどり、現在の状況を紹介する「あの人は今?」的番組で、毎回豪華ゲストがコメンテーターとして多数出演している毎週金曜午後7時からの人気番組です。「特に一世を風靡(ふうび)した訳でもない私が、なぜ取り上げられるのか?」と、不思議に思いました。「爆笑問題の同期」ということにしても、もっと他の方もいらしたと思うのですが・・・。「神のご計画」には、本当に驚かされます。
しかし、事態はさらに、驚くべき方向へと進んでいきました! 当初は、番組前半5分程度の短い出演だったのですが、初めて制作の方と電話で話した際、「墓信仰の宗教に洗脳されて、命の危機もあった」と伝えた途端、「もっと詳しく聞かせてください!」と、とても興味を持たれました。そして、調布にあるカフェで、墓信仰宗教Xとの出会いから、洗脳され、解けて脱会するまでの過程について、じっくりと、約3時間!!の取材を受けました。
後日、私の放送枠が、番組後半全部を使う“特別企画”枠に変更になった!と連絡が入りました。X JAPAN の TOSHI さん、辺見マリさんなど「芸能界における、カルト&新興宗教洗脳問題」は、ちまたが大いに興味を持つ話題で、高視聴率になる可能性が高い内容でした(結果、かなり高視聴率だったそうです)。そのため、取材規模も拡大され、放送日もその分、先延ばしとなりました。
間もなくして、「爆報!密着取材」がスタートしました。現在の活動風景と、自宅でのロングインタビュー(当時、小学6年生の息子も、顔と名前を伏せてインタビューをされました)、活動映像は、講師を務めていたタレントスクールのレッスンと、万座温泉日進舘でのフロアショーの風景を撮影していただきました。マルセ先生が、フロアショー出演と、チャペルタイムでのメッセージをされる際、教会メンバーもご一緒させていただくことがあり、ちょうどタイミング良く、私も組み込んでいただき、フロアショーで“賛美クス”を行っているシーンを撮影していただくことができました。
これらの映像に再現ドラマを網羅し、コーナーは構成されました。第1稿目の台本では、かなりのフィクションは入っていたものの、牧師となったマルセ先生との再会がきっかけで洗脳が解け、脱会する内容になっていたのですが、いろいろテコ入れがなされ、最終の決定稿からは、イエス様に関する内容はすっかり取り除かれていました。ディレクターの話によると、「何度も吟味した結果、一般的観点から、“クリスチャンになって救われた”という内容は、単に、信じる宗教が変わっただけで、ほとんどの視聴者が、洗脳が解けたとは思わないだろうし、それに対する反発も起きるかもしれない。だから、今回は外して、あくまでも“洗脳が解けた”ことを強調することになりました」ということでした。
「確かに、その通りだ」と思いましたが、良い伝道の機会だと喜んでいた私は、「自分の信仰が、祈りの力が足りなかったのかも・・・」と落ち込みかけました。すると、内側から「大丈夫だよ」という声が、思いに上がってきました。聖霊様が語ってくださったと感じました。それは、オンエアを観たとき、たくさんの方を通して与えられていた「主の好意」を見たからでした。
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