英国のヘンリー王子とメーガン妃の第1子長男アーチー君の洗礼式が6日、ロンドン郊外のウィンザー城で行われた。6日は、アーチー君の誕生日からちょうど2カ月となる日。式は非公開で行われ、家族や友人ら25人のみが出席した。
洗礼を授けたのは、英国国教会(聖公会)トップのカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー。同教会は5日から9日にかけ、英ヨーク大学を会場に総会を開催しており、ウェルビー大主教は、総会を途中退席して洗礼式を執り行った。
ヘンリー王子とメーガン妃は、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で挙式しているが、アーチー君の洗礼式は同城内にあるエリザベス女王の私有礼拝堂で行われた。式には、ヘンリー王子の父であるチャールズ皇太子と妻のカミラ夫人、兄ウィリアム王子と妻のキャサリン妃らが出席したが、エリザベス女王は先に決まっていた公務のため欠席した。
英王室の歴代の赤ちゃんは、「ホニトン洗礼ガウン」を着て、「リリー・フォント」(ユリの洗礼盤の意味)と呼ばれる洗礼盤で洗礼を受けるのが慣例となっており、アーチー君もこのガウンを着て洗礼を受けた。これは1841年に行われた、ビクトリア女王とアルバート皇太子の第1子長女ビクトリア王女の洗礼以来の伝統となっている。なお、洗礼盤は当時のものが今でも使われ続けているが、ガウンについては現物を保存するため、2008年以降は複製されたものが使用されている。