英国国教会(聖公会)は9日、英国のヘンリー王子(33)と米国人女優メーガン・マークルさん(36)の婚礼の祈り(英語)を発表した。
2人の結婚式は19日に、ロンドン郊外にあるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で行われる。祈りは2人の祝福を神に求め、「2人がいつまでもあなた(神)の愛の内を生き、成長しますように」と願うもので、司式を担当する同教会トップのカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーが当日、この祈りをささげる。
結婚式に先立ち、マークルさんは3月初旬、ウェルビー大主教から洗礼を受けた。プロテスタントの母と聖公会の父を持つが、自身はこれまで洗礼を受けていなかったという。洗礼式にはヘンリー王子のほか、チャールズ皇太子とカミラ夫人らが出席。厳重な警戒の中、王族関係者など限られた親近者のみが出席して行われた。
ウェルビー大主教は昨年11月、2人の婚約が発表された際、教会において「神の前で」結婚するという2人の決断は「信仰や2人の人生に対する真剣さ」を表していると語っていた。
「私は多くの機会にヘンリー王子と面会しましたが、慈善事業に打ち込む王子の姿勢と情熱、また家族に対する深い愛にいつも心打たれました。婚礼は特別で喜ばしい誓いです。イエスはカナの婚礼を友人たちと祝いました。私はヘンリー王子とマークルさんが、神の前で誓いを立てることを選んだことをとてもうれしく思います」
また同年12月には、英BBCラジオ4のニュース番組「トゥデイ」で、「王子と面談してからは、私はそれ(教会で結婚すること)が単なる表面的な話ではないことを深く確信しています」と述べている。
「強い決意が見られます。また、信仰や2人の人生に対する真剣さも見られます。それはとても感動的です。(中略)それには大きな意味があります。神と数百万の人々の前で2人が互いに人生をささげる模範を示し、人々がそれを見ることになるからです」
婚礼の祈りは次の通り。
愛の神よ。
ヘンリーとメーガンを祝福し給(たま)え。
また、婚礼に集うすべての人を祝福し給え。
あなたの御心を喜び、
あなたの守りの内に保ち給え。
2人がいつまでもあなたの愛の内を生き、成長しますように。
私たちの主イエス・キリストによって。
アーメン。