<本文と拓本>文字30(1581+30=1611)
其慶(人はその慶びに頼る)。粛宗来復(粛宗が来復し)、天威引駕(天威は駕を引く)。聖日舒晶(聖日は晶を舒べ)、祥風掃夜(祥風は夜を掃く)。祚歸皇室(祚は皇室に帰し)、祓氛永謝(祓氛は永く謝す)。止沸定塵(沸を止め塵を定め)・・・
<現代訳>
慶(よろこ)んでいます。粛宗皇帝が再び帝位に就くと天の勢いを凌ぐほど日は輝き、闇のような社会が吹き払われて幸いとなりました。幸は皇室に戻り、禍の気は永久に払われました。塵が払われて争いは収まり・・・
<解説>
粛宗が来復したとは、先の安禄山の乱で一時長安を離れたが、安禄山の死後、混乱を平定し、皇室が回復したことを指します。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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