<本文と拓本>文字30(1460+30=1490)
地立天(地を起こして天を立つ)。分身出代(世に出し分身)、救度無邊(救度は無邊なり)。日昇暗滅(日を昇り暗を滅し)、咸證真玄(咸く真玄を証しす)。
赫赫文皇(赫赫たる文皇)、道冠前王(道は前王に冠)。乘時撥乱(時に乗じて乱を撥め)、・・・
<現代訳>
地を起こし、天を立てられました。分身(であるメシア)が来られて無邊の救いをなされると、日が昇り、闇が消えました。その証しはすべて真実です。
輝かしき文皇である太宗皇帝は、景教の教えを知ること前の皇帝より優れ、時に争乱を払い、・・・
<解説>
景教碑では、中国の皇帝は太宗から語られています。なぜなら、初代の宣教師が来唐して宣教の許可を下し、各地に会堂を建てて展開した時代が太宗の代だったからです。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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