<本文と拓本>文字32(1365+32=1397)
舊寺(或は其の舊寺に仍りて)、或重廣法堂(或は重ねて法堂を廣む)。崇飾廊宇(廊宇を崇飾し)、如翬斯飛(翬の斯れ飛ぶが如し)。更効景門(更に景門に効し)、依仁施利(仁に依りて利を施す)、毎歳集四寺僧徒(歳毎に四寺の僧徒を集め)、虔事・・・
<現代訳>
古くなれば修復して広くし、その壮麗さは雉が飛ぶかのようでした。そして景門に尽力し愛をもって富をささげました。毎年4つの会堂の指導者や信徒を集めてはもてなしをし・・・。
<解説>
この部分には、景教碑を建てる理由と目的の1つが記されてあります。それは、神と人に献身的に仕えた伊斯の活躍が、中国景教を再建し、立派にしたこと、その献身的内容を忘れないために記録保存することでした。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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