<本文と拓本>文字32(1208+32=1240)
理(理まり)、物能清(物能く清く)、存能昌(存能く昌え)、歿能樂(歿能く楽しみ)、念生響應(響応の念を生じ)、情發目誠者(情を目誠を発する者は)、我景力能事之功用也(我が景力の能事の功用なり)。大施主金(大施主)・・・
<現代訳>
民は治まり、物も清く、生きている者もよく栄え、死者もよく楽しみ、もてなしの思いが生まれ、情けも誠から出ました、それは我が景教の力が成した証しです。景教徒の大いなる献身者で金紫光禄大夫・・・
<解説>
景教徒たちの徳が実際的に証しされていたことが伺えます。そして、その手本となる指導者が次に紹介されます。皇帝から官位を授けられた高官で、恵みに満ちた景教徒の伊斯という人物です。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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