<本文と拓本>文字30(1611+30=1641)
造我區夏(我が區夏を造る)。代宗孝義(代宗は孝羲)、徳合天地(徳を天地に合す)。開貸生成(貸しを開いて生を成し)、物資美利(物を資けて美に利す)。香以報功(香を以て功に報い)、仁以作施(仁を以て施しを作す)。晹谷(晹谷<日の出の東方>)・・・
<現代訳>
私たちの中国を造られました。代宗皇帝は、孝羲でその徳は天地にかない、貸すことにより人が生かされ、経済も発展し潤いました。功を成した者に香を与え、愛の心で施されたので、東方の国からも・・・
<解説>
中国が栄えていたときは、東西南北から多くの民族がその益を被るために来ていたことを記します。ここに東方の国とあるのは、恐らく中国から見て日本のことなら、遣唐使のことを指しているのかと考えます。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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