カトリック教会は昨年10月、ローマ教皇フランシスコが発表した使徒的書簡「マニュム・プリンチピウム(Magnum Principium=重要な原則)」(同年9月3日付)により、『カトリック新教会法典』の第838条を一部改訂した。その邦訳文が、日本の2018年度定例司教総会で確定し、カトリック中央協議会が3月27日、サイト上で公開した。
第838条は典礼に関する条文で計4項からなる。改訂されたのは第2項と第3項で、主に典礼式文の翻訳に関する箇所。同協議会によると、改訂前に比べて「ふさわしい典礼式文を翻訳し認可する各国司教協議会の責務が強調」されるようになった。
カトリック教会では、2千年に及ぶ歴史の中で生み出されてきたさまざまな法規が、20世紀初頭に『教会法典』(1917年公布、翌18年施行)としてまとめられた。現在使用されている『新教会法典』はその改訂版で83年公布。原著はラテン語で、邦訳はラテン語との対訳で92年に出版されている。