「お前はいいものを見つけた。俺を天国の特等席に案内してくれた大の恩人だ」(『100人の聖書』68~69ページ参照)
この言葉は、升崎外彦という人が、今まさに亡くなろうとしている父親から掛けられたものです。
升崎外彦は、今から約40年前に亡くなった人物です。その一生は多くの反対者や迫害者に遭いながらも、聖書のことを人々に教え続け、弱っている人や困っている人を救済するために全力をかけたものでした。女学校や病院等を設立し、多くの人を助けた人物です。この人についてもっと知りたい方は、『100人の聖書』を手に取ってみてください。
升崎は、父親に反対され、また父親から多くの攻撃を受けながらも、聖書のことを教え続け、ついには父親もクリスチャンとなり、死の直前に冒頭の言葉を残したわけです。
升崎の父親は言っていますね。「いいもの」そして「天国の特等席」また「大の恩人だ」と。皆さん、升崎のお父さんは、彼に感謝していますね。「大の恩人だ」と、息子のことを語りました。それは息子が「天国の特等席」に案内してくれたからだということです。
皆さんは、お世話になったご両親を、また大好きな妹たちを、苦楽を共にしてきた奥さんを連れて行くとしたら、どこに連れて行ってあげたいですか? 愛するあの人を、愛する子どもたちをどこかに案内するとしたら、どこに案内しますか?
温泉でしょうか? もしくは、海外旅行で文化遺産とかですか? 自分の生まれ育った故郷でしょうか?
去年、見た映画ですが、主人公は吹奏楽の名門校に入学したばかりの女子高生。もう1人は、全国大会を目指す練習の中で何回も挫折する彼女を励まし、支え続けるクラスメートの野球男子です。吹奏楽、野球、2つが見事に1つとなるこの映画で感動するのですが、何に感動するかというと、もちろん吹奏楽部の流れも良いですが、それよりも野球部員の甲子園にかける情熱が感動ですね。
野球男児の熱い思い、情熱に感動です。彼らの願い、彼らの思いは「後輩を甲子園へ・・・」というものです。そのために、全力で練習に励むんですね。(2016年8月公開・土屋太鳳[たお]さんの主演映画です)
皆さんは、どうでしょうか? あの人を、最愛の人を、大好きなあの人を、どこに連れて行ってあげたいですか? どこに案内したいですか?
一番感謝されるであろう、一番あの人にも、この人にも、そしてあなたにもピッタリの場所がありますね。それは、升崎外彦の父親が言った「天国の特等席」ですね。ここに行く方法、また案内する方法を知っている方は、今日1人でもいいので誰かを、お友達を、家族をここに案内するお話をしてみませんか?
また、「天国の特等席」に案内する方法が分からない方、自分もどう行ったらいいか分からないという方は、このコラムを開いたままお近くのキリスト教会へどうぞ。もしくは、キリスト教の教会に電話やメールで質問してみるのもいいですね。
「天国の特等席」へどうぞ。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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