カンタベリー大主教のジャスティン・ウェルビー氏は、南スーダンの教会指導者たちからなる代表団との会談を受けて、同国の状況に関する「深い憂慮」について語った。アングリカン・コミュニオン・ニュース・サービス(ACNS)が28日付で報じた。
南スーダン教会協議会のエキュメニカルな代表団は、バチカンで教皇フランシスコを訪問してから1カ月後の先週、ランベス宮殿でジャスティン大主教を訪問した。
南スーダンは世界で最も若い国で、2011年に独立を達成した。同国の5年間の歴史のほとんどの間、内戦に近い武力紛争に苦しんできた。さまざまな時に、首都ジュバの聖公会大聖堂は、他の教会堂やセンターとともに、何千人もの人々が暴力から逃れて庇護(ひご)を求める場所となってきた。
ジャスティン大主教は、スコットランド長老派教会のフィリップ・マーチャー牧師と共に、この代表団を英国へ歓迎した。スコットランド国教会は南スーダンおよびスーダン長老派教会と強い結び付きを持っている。
ジャスティン大主教は南スーダンの状況や同国の諸教会による対応について説明を受けた。同代表団はまた、先月行われた教皇フランシスコとの会談の成果についても語った。
同代表団は教皇フランシスコと同様にカンタベリー大主教に対し、平和と和解を推進するために自らの力であらゆることをするよう強く求めた。
「ジャスティン・ウェルビー大主教は、この代表団を歓迎するとともに、その状況に深い憂慮を表した」と、ランベス宮殿のスポークスマン(代弁者)は語った。「大主教はこの代表団に対し、その状況の改善に向けて、祈りによる自らの継続的な努力と、(聖公会の開発・救援・提言活動団体である)アングリカン・アライアンスのような機関を通じた支援について伝えた」
「同大主教は、南スーダンとその国民の平和と和解、そして癒やしが、自らにとって最優先課題の1つであると強調し、自らの力であらゆることをするとともに、神の恵みを通じて、教会や善意ある他の人々の努力を支えると約束した」と、同スポークスマンは述べた。
これらの教会指導者たちは、今回の会談の一部を、平和のために祈って過ごした。
なお、ACNSは2014年2月5日、ジャスティン・ウェルビー大主教が南スーダンを訪問し、同国の和解の「長くて困難な働き」のための支援を強く求めたと報じた。