2012年からイランで投獄されているイラン系アメリカ人の牧師サイード・アベディニさんの子どもは、なぜ自分たちの父親が「イエス様を愛している」ことで牢屋に入れられているのか理解できず、先日ビデオを撮り、オバマ米大統領に「パパが家に帰れるようにしてください」と痛ましく訴えた。
今月4日、ユーチューブに掲載されたビデオの冒頭で、子どもたちは「親愛なるオバマ大統領、パパが家に帰れるようにしてください」と訴えている。
「なぜパパはイエス様を愛しているだけで、牢屋に入れられなければいけないんですか」と、アベディニ牧師の7才の娘レベカちゃんは問う。一方、6才のヤコブ君は自分の父親がいなくて「とっても、とっても、とっても、寂しい」と言い、心で泣き続けているという。
レベカちゃんはベッドに横になって泣きながら、どんなに自分が父親が帰ってくるように祈っても、その祈りが今だ聞き届けられていないか、嘆く。「私はパパが帰ってくるようにと祈っているのに、まだ帰ってこない」とレベカちゃん。
米クリスチャンポスト紙が伝えるところでは、ジョン・ケリー米国務長官は、アベディニ牧師の釈放を外交レベルで要求し続けていくことを強調したという。
「イランでは、イラン系アメリカ人のサイード・アベディニ牧師が今だ投獄されたままです。イラン当局は彼の宗教的信条のみを理由に、8年間の禁錮刑に処しました。われわれは彼の釈放を要求し続け、そのための努力を続けます」と、ケリー国務長官は話した。
さらに、「そして誤解せぬよう。われわれは、エホバの証人からバハーイー教徒、アーマディ系イスラム教徒に至るまで、攻撃され、危機にさらされている世界中の宗教的マイノリティのために闘い続けます」と、ケリー国務長官は述べた。
5月、アベディニさんは病院から牢獄に移送中にひどく暴行を受け、その知らせはアベディニさんの家族に多大な心痛をもたらした。
「非常に心苦しいことです。心が痛みます」と、アベディニさんの妻ナグメー夫人はその当時語った。「私たち家族は非常に悲しんでいます。サイードのために祈り続けます。彼の安全と釈放を求めて。世界中の本当に多くの人々がサイードのために祈り続けてくれることに、私たちはとても感謝しています」