キリスト教出版販売協会が主催する「キリスト教書店大賞」の2024年のノミネート作品が23日、同賞のフェイスブックで発表された。
ノミネートされたのは、全国のキリスト者135人のインタビューをまとめた最相葉月氏(ノンフィクション作家)の『証し』、過去2度の受賞経験のある片柳弘史神父(カトリック宇部教会主任司祭)の『あなたはあなたのままでいい』、邦訳で36巻に及ぶカール・バルトの主著『教会教義学』の道案内的な入門書である寺園喜基氏(九州大学名誉教授)の『カール・バルト《教会教義学》の世界』など10冊。
同賞は、低迷するキリスト教出版業界を少しでも活性化させようと、11年にスタートし、今年で14回目。キリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教書店の店員が、前年出版された書籍の中から「売りたいお勧めの本」を投票形式で選ぶ。大賞はこの10冊の中から選ばれる。
ノミネート作品(五十音順)と過去5年の受賞作品は以下の通り。
<2024年のノミネート作品>
- 『証し』(最相葉月著、KADOKAWA)
- 『あなたはあなたのままでいい』(片柳弘史著、RIE絵、PHP研究所)
- 『疑いながら信じてる50』(富田正樹著、ヨベル)
- 『カール・バルト《教会教義学》の世界』(寺園喜基著、新教出版社)
- 『交差するパレスチナ』(在日本韓国YMCA編、同)
- 『これからを生きるあなたへ』(小林よう子著、日本キリスト教団出版局)
- 『非暴力の教育』(小見のぞみ著、同)
- 『保育者の祈り』(望月麻生監修著、小林路津子・新井純著、同)
- 『夕暮れに、なお光あり。』(小島誠志他著、キリスト新聞社)
- 『わたしが「カルト」に?』(齋藤篤・竹迫之著、川島堅二監修、日本キリスト教団出版局)
<過去5年の受賞作品>
- 2023年:『LGBTとキリスト教』(平良愛香監修)
- 2022年:『ユダよ、帰れ』(奥田知志著)
- 2021年:『やさしさの贈り物』(片柳弘史著)
- 2020年:『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン著)
- 2019年:『わたしはよろこんで歳をとりたい』(ジェラルディン・マコックラン著)