全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2021」の結果が1日、公式フェイスブックで発表され、片柳弘史神父の『やさしさの贈り物』(教文館)が大賞に決まった。片柳神父は2018年の『こころの深呼吸』(同)に続く2度目の受賞。
『やさしさの贈り物』は、ツイッターのフォロワー数が11万人を超える片柳神父が、インターネット上で毎日のように配信している言葉を厳選し、1年366日分にまとめた書。『こころの深呼吸』『始まりのことば』に続くシリーズ第3弾で、毎日手軽に読むことができ、値段も千円未満であることからプレゼント用としても人気がある。
片柳神父は受賞の言葉で、「『こころの深呼吸』に続いての大賞、ありがとうございます。精いっぱいのやさしさを、短い言葉に込めて皆さんにお届けする。それが、私に与えられた役割なのかもしれません。少しでもお役に立てれば幸いです」と述べている。
同賞は、低迷するキリスト教出版業界を少しでも活性化させようと、2011年に始まった。主催のキリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教書店の店員が、前年に出版されたキリスト教書の中から、1次選考でノミネート作品10点を選び、2次選考で大賞を決めている。
「キリスト教書店大賞2021」の2~10位は以下の通り。
- 2位:『だから私は、神を信じる』(加藤一二三著)
- 3位:『ヤバいぜ!聖書(バイブル)』(明治学院テキスト作成委員会編)
- 4位:『ひと時の黙想 主と歩む365日』(マックス・ルケード著)
- 5位:『悲しみよありがとう』(林久子文、水野源三詩、小林恵写真)
- 6位:『誰にも言わないと言ったけれど』(ジェイムズ・H・コーン著)
- 7位:『希望する力』(晴佐久昌英、片柳弘史著)
- 8位:『アダム 神の愛する子』(ヘンリ・ナウエン著)
- 9位:『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(MARO著)
- 10位:『クリスマス』(カール・バルト著)
歴代の大賞作品は以下の通り。
- 2020年:『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン著)
- 2019年:『わたしはよろこんで歳をとりたい』(ジェラルディン・マコックラン著)
- 2018年:『こころの深呼吸』(片柳弘史著)
- 2017年:『聖書人物おもしろ図鑑 新約編』(中野実監修)
- 2016年:『聖書人物おもしろ図鑑 旧約編』(大島力監修)
- 2015年:『エッサイの木』(ジェラルディン・マコックラン著)
- 2014年:『もっと教会を行きやすくする本』(八木谷涼子著)
- 2013年:『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著)
- 2012年:『ガリラヤのイェシュー』(山浦玄嗣著)
- 2011年:『愛とゆるし』(日野原重明著)