全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2023」の結果が1日、公式フェイスブックで発表され、平良愛香牧師(日本基督教団川和教会)監修の『LGBTとキリスト教』(日本キリスト教団出版局)が大賞に決まった。
『LGBTとキリスト教』は、日本キリスト教団出版局が出版する月刊誌『信徒の友』の2019年度の連載に書き下ろしを加えて単行本化したもの。LGBT(性的少数者)当事者を中心とした20人の体験記や、LGBT理解増進のために活動する当事者や支援者の取り組みを紹介するコラムなどがまとめられている。
同賞は、低迷するキリスト教出版業界の活性化を目的に2011年に始まった。主催のキリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教書店の店員が、前年に出版されたキリスト教書の中から、1次選考でノミネート作品10点を選び、2次選考で大賞を決めている。今年は1次選考で同率の作品があり、11点がノミネートされていた。
過去には、奥田知志(ともし)牧師(日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会)の『ユダよ、帰れ』(22年)、片柳弘史司祭(カトリック宇部教会)の『やさしさの贈り物』(21年)などが大賞に選ばれている。
「キリスト教書店大賞2023」の2~11位は以下の通り。
2位:『ヤバい神』(トーマス・レーマー著、白田浩一訳)
3位:『老いと祝福』(石丸昌彦著)
4位:『ビジュアル版 はじめての聖書物語』(サリー・タグホルム著他)
5位:『使徒信条 光の武具を身に着けて』(平野克己著)
6位:『日々を生きる力』(片柳弘史著)
7位:『どう読むか、聖書の「難解な箇所」』(清野太潮著)
8位:『何を信じて生きるのか』(片柳弘史著)
9位:『たどりつくまで』(アン・ブース文、サム・アッシャー絵他)
10位:『21世紀のキリスト教入門』(フスト・ゴンサレス著他)
11位:『八木重吉 家族を詩(うた)う』(日本キリスト教団出版局編)