近年ケニア含むアフリカの角と呼ばれる大陸東部地域がひどい干ばつに見舞われていることは、この課題でも伝えた(2022年12月17日課題)。そんな困難な状況の中、ケニアの未亡人たちや子どもたちを助ける宣教団体ケニア・ホープ(KH)の働きも知らせた(2023年2月28日課題参照)。
実は、この3月から5月にかけて、平均を上回る降雨があり、干ばつに見舞われたケニアを救った。恵みの雨をもたらした主をあがめよう!
しかしながら、喜んでばかりもいられないようだ。KHの関係者は言う。「牧草地が回復し、食料が再び育つには少し時間がかかりそうです」。つまり、降雨が実際に食卓を満たすまでにはラグがあるのだ。
観測史上最長の干ばつにより、ケニアでは440万人が危機的レベルの飢餓か、それ以上の事態に直面している。300万頭近くの家畜が死に、家族は食料を買うことができない。「多くの羊、ヤギ、牛が死にました。それらの家畜は、銀行口座も預金残高も持たないケニアの人々にとっては、銀行口座に等しいものだったのです」と関係は言う。
KHは、給食プログラムを通じて、農村地域の人々が、もう1日生き延びることを助けている。「このひどい干ばつの季節を乗り切るために、1月以来、私たちは、およそ12トンの食糧支援を提供してきました。また信者らも、イエスの名によって、できる限りの食糧援助を行っています。援助を通して空腹が満たされた人々は、飢えがなくなり、教会まで何キロも歩く力が戻りました。そのため、子どもたちにどうやって食べさせたらいいのかというストレスも解消され、彼らは教会に来て礼拝し、主にあって学び、成長することができるのです」
春の雨は希望を与え、干ばつで赤茶けた大地を緑に変えた。しかし、新たな挑戦は、全ての信者の決意を試すことになるだろう。関係者によると、一部の動物はショックを受けて、雨の中で死んでしまったものもあるそうだ。動物たちは急激な降雨の寒さに慣れていなかったという。それほどまでも、干ばつは長く続いたのだ。
ケニアの信者たちがこの苦難に耐え、主に信頼し、日々の必要が満たされ、全地を潤す雨のように、聖霊の力が彼らに注がれるよう祈っていただきたい。
■ ケニアの宗教人口
プロテスタント 56・8%
カトリック 21・5%
英国教会 8・9%
正教 0・8%
土着宗教 7・2%
イスラム 8・3%
ヒンズー 0・4%