新型コロナウイルスの影響で深刻な飢餓に直面するケニアの子どもたちを救うため、世界最大の教会学校「メトロ・ワールド・チャイルド」(以下、メトロ)創設者のビル・ウィルソン氏が、ケニアの子どもたちへの緊急支援を呼び掛けている。ケニアでも特に貧しい環境にある子どもたち4千人に食料を届けることが目標で、「事は急を要します。放ってはおけません」と訴えている。
「今ここに、最悪の事態と隣り合わせの子どもが4千人います」。メトロが活動する地域の貧しい家庭では、新型コロナ以前にも親が職に就けていないか、日雇いの仕事でごくわずかの賃金しか得られていなかった。今はそのわずかな収入でさえ得ることができなくなっているという。
メトロでは、スポンサーのついた子どもたちに学校を通して給食配布の支援を行ってきた。新型コロナの影響で学校は今も休校となっているが、学校の給食がその日唯一の食事だという子も少なくないため、現地スタッフが子どもたちの家庭を1軒ずつ訪問して食料を届けている。
ウィルソン氏は毎年この時期に世界各地で講演し、子どもたちを支援する新たなスポンサーを募集してきた。しかし今年は新型コロナの影響で、予定していた講演がすべて中止に。「私一人ではどうにもなりません。不安ですか? 不安なのは子どもたちです。最も危険な状態にあるのはこの子たちです」
だが「きっとうまくいきます」とウィルソン氏は語る。「一人の子どものスポンサーとなる友達を皆さん一人一人が見つければ、可能です。目標は達成できます。実現できます。私たちが一丸となれば。子どもの人生を変えるのみならず、あなたの働きはいのちを救うのです」
スポンサーは毎月5千円から受け付けている。また、ケニアの現地スタッフから「食料品を贈ってほしい」との緊急の要請を受け、8月から新たに食料サポートの募集も始めた。支援は、メトロ日本事務局のホームページで受け付けている。
【子どもたちを支援する】
メトロ日本事務局のホームページが開きます
■ ビル・ウィルソン氏からのメッセージ