「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。・・・その御名は聖く、そのあわれみは、主を恐れかしこむ者に、代々にわたって及びます。主は・・・低い者を高く引き上げ、飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されました。主は・・・そのしもべイスラエルをお助けになりました。私たちの先祖たち、アブラハムとその子孫に語られたとおりです。」(ルカ1:46~55)
アドベントは、ラテン語のアドベンティス(到来)に由来し、救い主イエス・キリストの到来であるクリスマスまでの備えの日々を意味します。今日お開きした箇所は、マリヤの賛歌といわれています。受胎告知を受けたマリヤは「おことばどおりこの身になりますように」と御使いの言葉を受け入れました。
その後彼女は、神の祝福を受けて、最後の預言者となる洗礼のヨハネを身ごもって6カ月になるエリサベツの所にあいさつに行きました。エリサベツは聖霊に満たされ「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう」とマリヤを祝福します。それに応答した、マリヤの賛歌を込めた祈りの言葉です。
今日はこの箇所から、神に大きく用いられるための秘訣を学びましょう。
1. 神をあがめる霊的感性
彼女は初めに「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます」と語りました。彼女の心の中には、主なる神様を自然にあがめる霊的感性が備わっていました。誰かから教わったわけではなく、自ら神をあがめ、礼拝する霊的敏感さを最初から持ち合わせていたのです。
私たちもいつも神の臨在、御旨を感じる、神様に語りかける霊的感性、魂の在り方を確認したいと思います。
2. へりくだることができる魂の従順
マリヤは「主はこの卑しいはしために、目を留めてくださったからです」と自分のことを、はしためと告白しています。この取るに足りない自分に神様は目を留め、救いの計画に入れてくださり、感謝しかありませんとへりくだっています。
神様はへりくだる人を重んじてくださいます。それはイエス様ご自身が、神の在り方を捨て、この世に下り、罪人のために身代わりの死を遂げ、とことん人に仕えてくださったお方だからです。マリヤが神様に選ばれた理由は、彼女の心や魂そのものが柔らかく、従順で神の御前にへりくだることができたからです。
3. 感謝を忘れない素直な心
マリヤは「ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。力ある方が、私に大きなことをしてくださいました」と告白しています。彼女は感謝を忘れない素直な心を持ち、恵みの大きさを正しく測ることができました。これから後の人も私を幸せ者と呼んでくれるでしょうと、神の恵みの豊かさを忘れなかったのです。
私たちも、神への感謝と神からの大きな恵みを忘れない素直な心を持ちましょう。
4. 神の御言葉や御旨の正しい理解
「主は・・・イスラエルをお助けになりました。・・・アブラハムとその子孫に語られたとおりです」。マリヤは御言葉の知識があり、歴史の中で証しされた神の御業、御旨を正しく理解していました。そんな信仰を持つ彼女を、神は大いに恵まれ、用いられたのです。
クリスマスは不可能が可能となる時です。このクリスマスに、マリヤと同じような弱い私たちも用いられます。御言葉を信じ切るなら必ず実現します!
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