兄弟たちよ。・・・締まりのない歩み方をして私たちから受けた言い伝えに従わないでいる、すべての兄弟たちから離れていなさい。・・・何も仕事をせず、おせっかいばかりして、締まりのない歩み方をしている人たちがあると聞いています。こういう人たちには、主イエス・キリストによって、命じ、また勧めます。静かに仕事をし、自分で得たパンを食べなさい。・・・指示に従わない者があれば、そのような人には、特に注意を払い、交際しないようにしなさい。彼が恥じ入るようになるためです。しかし、その人を敵とはみなさず、兄弟として戒めなさい。(2テサロニケ3:6~15)
約3年間、コロナ禍の中で私たちの生活の躍動感が知らず知らずに小さくなっていませんか。そろそろ自分なりの「良い生活習慣」を取り戻す必要があるのではないかと思います。
今日の聖書箇所では、パウロが3回「締まりのない歩み方をしていないか」とテサロニケの人々に語りかけています。第二テサロニケにおいては「福音を知っているなら、それを実生活に当てはめましょう、信仰を生かし、クリスチャンらしい日々を歩みましょう」と語っていますが、その最後に「締まりのない生活をしないように」と語っていることに私たちは気を付けたいと思います。
私たちは大変長生きになりましたが、ただ人生の時間が長くなっただけではなく、元気で喜びのある、主を賛美して生きることのできる人生を積み重ねたいと思います。私もコロナ禍で海外出張が全くなくなり、時間の余裕ができたはずですが、今でも十分予定が詰まっていて、以前はどうやってスケジュールを組んでいたのか、感覚がちょっと緩くなってしまったのではないかと思っているときに、この御言葉が気になりました。3つのポイントを押さえたいと思います。
1. 締まりのない生き方に注意しよう!
気の緩みや、時間を大切にできなかったり、与えられた能力を発揮しないで人生が終わることがないようにしたいと思います。コロナ禍で在宅時間が増え「締まりのない生活」に陥っていないか、十分に気を付けたいものです。信仰生活でも「締まりのない生活」で終わるのか、良い緊張があり、命の躍動感のある生き方ができるのか、自分に問いかけたいと思います。
2千年前は、今と比べてゆったりした社会だったと思いますが、そんな中でも「クリスチャンとして生きていくのならば、気の緩みに注意しなさい!」とパウロは兄弟姉妹を励ましているのです。このパウロの言葉をしっかりと受け止めましょう!
2. コツコツと仕事に精を出すこと!
気の緩みは人から人へ伝染します。「気の緩んでいる人から離れなさい」そして「しっかりと仕事をしてきた見習うべき人々がいるでしょう。その人を見習いなさい」とパウロは語っています。これは、単なる道徳としてではなく、クリスチャンとして勧められていることを忘れないでください。
神様は「働かざる者食うべからず」と、パウロを通して教会に語られています。私たちも自分の役割、使命を自覚し、怠らないよう気を付けて役割を果たしたいと思います。
3. たゆむことなく善を行うこと!
生活のために働きながら、神様に喜ばれることを行い続ける私たちでありたいと思います。クリスチャンである私たちは「善」を行動に移し、人々を愛し、恵みを与え、良き事柄を生み出す震源地でありたいものです。
「ゆとり」は良いことですが、そこから「気の緩み」に陥ることがないよう祈りましょう。「気の緩み」は、幸せ、恵みを逃すことになるからです。この秋、自分らしい役割、使命を喜んで積み重ねてまいりましょう!
緊張感を回復し、神の前に整えられるべき部分を思い出し、お金の使い方、人々との接し方、仕事や奉仕の仕方、時間の使い方、愛を形にし、人々を祝福する人生の生き方の点検をして、整え直してくださいと祈りましょう!
◇