ローマ教皇フランシスコは9日、安倍晋三元首相が奈良市内で街頭演説中に銃撃され死去したことを受け、バチカン(ローマ教皇庁)国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿を通じ、駐日教皇大使のレオ・ボッカルディ大司教に宛て弔電(英語)を送った。
教皇は弔電で、安倍氏の死去に「深い悲しみ」を表明。安倍氏の遺族や友人、日本国民に心からの哀悼の意を表した。その上で、事件後の日本社会が、その平和と非暴力に対する歴史的な取り組みにおいて、より一層強められることを祈ると伝えた。
安倍氏は2014年にバチカンを訪問し、教皇と初めて会談。その後、教皇は19年に訪日し、首相官邸で2度目の会談を行っている。