世界福音同盟(WEA)のトーマス・シルマッハー総主事は6、7の両日、米ニューヨーク州北部ドーバに開設した新事務所で、韓国教会連合(CCIK)の代表団と会談した。WEAの発表(英語)によると、CCIKの代表団は、初代代表会長のキム・ヨセフ牧師、現代表会長のソン・テソプ牧師、事務総長のチェ・グィス牧師のほか、複数の教団指導者らで構成され、両者は今後の協力関係強化を確認した。
シルマッハー氏は、「韓国の教会は過去数十年間、世界宣教に多大な貢献をしてきたことで知られています。彼らは祈りのムーブメントを導き、世界のすべての地域に宣教師を送り出し、韓国人ディアスポラ(海外在住者)による大型教会がある国は多くあります」とコメント。CCIKは、教派・教団を超えて福音派に一致をもたらすという、WEAの設立以来の目的を共有しているとし、今後の協力関係強化に期待を示した。
シルマッハー氏とCCIKの代表団が会談したWEAの新事務所は、世界オリベットアッセンブリー教団と米オリベット大学が所有する「エバンジェリカル・センター」内にあり、イエス・キリストを信じる者の間の兄弟愛の重要性を強調する意味を込めて、「フィラデルフィア・ハウス」と命名された。
6日には献堂礼拝とテープカットが行われ、シルマッハー氏は「フィラデルフィアにある教会にあてた手紙」が記されたヨハネの黙示録3章7~10節から説教。イエス・キリストを信じること、また神の言葉に従う日常の行いの中で自らの信仰を表していくことの重要性を説いた。
また、ヨハネの黙示録12章17節を引用し、イエス・キリストに対する信仰を貫くとき、必然的に多くの場所で迫害を受けることになり、こうした迫害はしばしば神の言葉に従うことで起こると指摘。直接的な迫害を受けない国の人々も、迫害に苦しむ他国の人々に対する心の痛みの故に、共に迫害の痛みを経験するとし、こうした互いの痛みを共有する姿こそ、WEAの活動の指針となるべきフィラデルフィアにある教会の真の姿だと語った。
WEAは、日本福音同盟(JEA)など、世界各国・地域の福音同盟や諸団体が加盟する福音派の世界組織。一方、CCIKは2012年に設立された韓国の教会・団体の連合体で、公式サイト(韓国語)によると、現在47教団と23団体が加盟している。