ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始したことを受け、日本カトリック正義と平和協議会は25日、声明を発表し、「あらゆる武力行使に反対します。ロシアとウクライナの戦争の拡大を一刻も早く止め、被害を最小限にするために、世界中の市民の皆さんに呼び掛けます。今すぐ戦争をやめよと声を上げましょう」と訴えた。
声明は、25日が41年前に教皇ヨハネ・パウロ2世(当時)が広島で「平和アピール」を発表した記念すべき日に当たるとし、「戦争という人間がつくり出す災害の前で、『戦争は不可避なものでも必然でもない』ということをわれわれは自らに言い聞かせ、繰り返し考えてゆかねばなりません」とのヨハネ・パウロ2世の言葉を引用。「パンデミックや気候変動など、人類が一致して解決せねばならない深刻な問題に直面している21世紀の今、軍事力の行使などもってのほか」と、ロシアによる軍事侵攻を強く非難した。
また、世界中の政府関係機関の人々に対し、「軍事同盟による戦争抑止の考えを捨て、対話による平和構築への最大限の努力をしてください」と呼び掛けた。