プロテスタントとカトリックの諸教会が合同で開催している「キリスト教一致祈祷週間」が、来年も1月18日から25日まで全世界で行われる。今年のテーマは「わたしたちは東方でそのかたの星を見たので、拝みに来たのです」(マタイ2:2)。
期間中には、世界中のさまざまな伝統や信条を持つキリスト者たちが集まり、洗礼を受けたすべての人の一致を祈る。参加を呼び掛ける資料は毎年、世界教会協議会(WCC)とローマ教皇庁(バチカン)のキリスト教一致推進評議会が共同事業として作成。今年は、レバノンの首都ベイルートを拠点とする中東教会協議会が準備を担当した。
資料では今年のテーマについて、「キリスト者は、キリストが再び国々に啓示されるよう、ことばと行いによって、その道を照らすよう招かれています。しかし、私たちの間にある分裂は、キリスト者の証しの光を曇らせ、道を不明瞭にし、人々がキリストへの道を見つける障害となります」と解説。「新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックとそれに伴う経済危機のために、また、最も弱く無防備な人々を守ることのできない政治・経済・社会の構造のために、暗闇を照らす光が世界でなお一層、求められています」と述べ、キリスト者の一致を呼び掛けている。
日本では、日本キリスト教協議会(NCC)とカトリック中央協議会が共同で資料を邦訳し、全国の諸教会に祈りへの参加を呼び掛けている。資料には、▽テーマの解説、▽エキュメニカル礼拝式文、▽8日間の聖書の黙想と祈りなどが盛り込まれており、期間中だけでなく、一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して使用できるようになっている。資料のダンロードはこちら(PDF)。
東京の集会はエキュメニカル礼拝として、来年1月18日午後1時からNCCのユーチューブチャンネルで配信される。礼拝では、カトリック東京教区の菊地功大司教が司式を担当し、NCCの吉高叶(かのう)議長が説教する。