9月末に連邦議会庶民院(下院)の総選挙が行われたカナダで、福音派の連合体が新たに選出された国会議員に向けて友好的なメッセージを送るキャンペーン「国会議員に親切に」を行っている。
キャンペーンを行っているのは、同国内の約200万人の福音派信徒を代表する組織であるカナダ福音同盟(EFC)。EFC公共政策担当主事のジュリア・ビーズリー氏は、次のように説明している。
「国会議員たちは、その仕事に対する要求やプレッシャーに加え、ほとんど絶え間のない批判にさらされています。それらは(特にソーシャルメディア上では)、個人攻撃や暴言、時には脅迫の形を取ることも少なくありません。私たちが法律や政策の変更を求めていくと同時に、国会議員たちの公への奉仕を覚え、彼らに感謝することは可能なことですし、またそうすべきなのです」
EFCは、実際に問題や課題が出てくる前に国会議員と良好な関係を築いておくことは、それらに対処する上でも有益だとしている。
EFCは今回、ホームページで無料公開している「市民政治参画キット」(英語)を更新。国会議員との関わり方のヒントや、法案が法律になるまでの過程とその過程において国民が関わることのできる機会の紹介を新たに加えた。キットは、政治家たちと関わることがいかに簡単か、より効果的な関わり方とはどのようなものなのかを示し、また実際にそうするための段階的な説明を提供している。
ビーズリー氏は次のように語る。
「私たちは、初当選した政治家や再選した政治家が、活動が軌道に乗るまでの間、カナダのキリスト教コミュニティーによって励まされたと感じてくれることを願っています。公のために奉仕する国会議員に励ましや祝いの手紙を書くことは、互いに打ち解けるための簡単な方法であり、カナダにおける分断と偏向の潮流に対する対抗の第一歩です」
キャンペーンは11月と12月の2カ月間行う予定。