大分県は2日、別府市内のプロテスタント教会で、新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)が発生したと発表した。教会に関係する感染者は、これまでのところ45人。一般紙などの報道によると、県内最大規模のクラスターだという。
大分県の発表によると、日曜日の8月22日と29日、また金曜日の同27日に教会で行われた集会に参加した人の中から、2日までに計45人の感染が確認された。県内94例目のクラスターで、この日の県内新規感染者115人中19人が教会に関係するものだった。
一般紙やテレビの報道によると、参加者は10~60代の男女で、集会では賛美歌やゴスペルを歌っていた。一定の距離を保つなどの感染症対策は行っていたというが、マスクを着けずに歌っていた人もいたという。一方、これまでのところ重症者は出ていないと伝えられている。
大分県は、8月22~29日に当該の教会を利用した人に対し、県の東部保健所(0977・67・2511)に連絡するよう呼び掛けている。なお、県内ではこの日、教会の他にも、臼杵(うすき)市の飲食店、大分市の事業所、放課後児童クラブ、私立学校の部活動の計4カ所で新規のクラスターが発生した。
キリスト教の教会でクラスターが発生する例は、国内でもこれまでに幾つか報告されている。昨年7月には、ペンテコステ派教会のブランチ集会で発生。今年に入ってからは、1月に群馬、4月には愛知と沖縄の各県で教会に関係するクラスターが発生している。