日本カトリック司教協議会は12~15日、日本カトリック会館(東京都江東区)で2021年度第1回臨時司教総会を開催し、現会長の髙見三明大司教(長崎大司教区)の後任として、菊地功大司教(東京大司教区)を次期会長に選出した。カトリック新聞(25日付)が報じた。
菊地大司教は現在、同協議会の副会長。同紙によると、次期副会長には梅村昌弘司教(横浜教区)が選出された。任期はいずれも来年2月に予定されている22年度の定例司教総会開始時から、25年度の定例司教総会開始時までの3年。
カトリック中央協議会のホームページによると、会長と副会長は、日本の全司教などで構成される同協議会員による秘密投票の過半数で選出される。任期は3年で、再任も認められている。現職の髙見大司教は16年に就任し、現在2期目だった。
一方、カトリック系のアジア・ニュース(英語)によると、菊地大司教は、アジア各国の司教協議会の連合体であるアジア司教協議会連盟(FABC)の事務局長にも選出された。事務局長を務めていたマカオのスティーブン・リー・ブンサン司教が今月初め、多忙を理由に辞任したことによる。
菊地大司教は東京大司教区のホームページ内にある「大司教の日記」で、FABCの事務局長選出について触れており、21日朝に突然連絡があったことを明かしている。昨年設立50周年を迎えたFABCは、コロナ禍で延期になっている総会を来年、タイ・バンコクで開催する予定で、菊地大司教は「実務は香港の事務局がしてくださると期待しつつ、できる限り懸命に努力をします。聖霊の導きを、みなさんお祈りくださいますと、幸いです」とつづっている。