私は以前は、神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者でした。・・・「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。しかし、そのような私があわれみを受けたのは、イエス・キリストが、今後彼を信じて永遠のいのちを得ようとしている人々の見本にしようと、まず私に対してこの上ない寛容を示してくださったからです。どうか、・・・唯一の神に、誉れと栄えとが世々限りなくありますように。アーメン。(1テモテ1:13~17)
3月25日からオリンピックに向けた聖火リレーが始まりました。ここ松山でも4月21日に実施され、これから4カ月間は日本中で聖火リレーのことが話題となるでしょう。聖火をつなぐことを考えるとき、私たちの信仰の火は、戦争や災害、伝染病など、今とは比べられないほどの試練があった時代にも途切れることなく、キリストの時代から2千年にわたって受け継がれていることを感謝します。イエス様から与えられた信仰の火を私たちの内に燃やしているなら、私たちは救われ、変化することができるのです。
4月を迎え、新年度がスタートしました。今日開いた箇所に記されているパウロの証しから、この春に私たちがイエス様によって変えられて成長するための3つのことを確認しましょう。
1. イエスを信じる者は変えられる
パウロは、キリストを知る以前の自分を「罪人のかしら」と告白しています。それは大げさな言葉ではなく、熱心なクリスチャンたちをユダヤ教の古い伝統である律法主義に引き戻そうと迫害し、暴力を振るう者だったのです。しかし、パウロは教会を迫害する者から、教会のためなら命を捨てる使徒へと変えられました。そして、新約聖書にある27の書物のうち、9~13の書物をパウロが書いたといわれています。ここで最も重要なのは、パウロがキリストの教えを広めたということでなく、彼自身がキリストの十字架と復活によって、変えられた体験をしたということです。私たちも、イエス様と出会うと変えられます。私たちの人生が変わるのです。
2. 変化できる根拠はキリストにある
私たちが変化できる根拠は何でしょうか。パウロは、キリストが罪人を救うためにこの世に来られたことが答えであり、この言葉に間違いはないと明言しています。キリストの十字架には、私たちの命を悪魔から解放し、神の臨在へと導く力があります。そして、キリストの復活によって永遠の命が私たちに与えられました。イエス様の十字架と復活には、私たちを変え、救う力が今も働いているのです。
3. 私の変化が次の救いへの可能性をひらく
パウロは、罪人のかしらである自分が救われたことは、救いの見本として人々に励ましを与え、キリストによって変えられることの素晴らしさを伝えるものとして用いられるためだと語ります。私たちは、救われたら、そこで終わりではありません。あなたが変えられたことを見本として周りの人々が救われるのです。あなたが救われたことは、新たな救いを生み出すための大きな可能性を持っています。
主は「心の一新によって、自分を変えなさい」(ローマ12:2)とおっしゃっています。この春、イエス様の十字架と復活によって与えられている福音(グッドニュース)があることに感謝し、「私を変えてください」と祈っていきましょう。聖霊様が、あなたの心に「変わりなさい」と語り掛けて促してはいませんか? 私たちのお金の使い方、奉仕の在り方、時間の用い方、家族との接し方・・・。私たちは信仰を働かせてイエス様による変化を求めましょう。そして、私たちの信仰が成長することを願いながら、新年度の歩みを始めてまいりましょう。
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