スイス北部アールガウ州の町ブルックの屋外会場に1日、約千人のクリスチャンが集まり、国のために祈りをささげた。この日はスイスの「国家祈祷日」で、今年は「岩の上に建てる」がテーマ。欧州の福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(英語)が3日、伝えた。
主催する「スイスのための祈り」の代表であるハンズ・ペーター・ラング氏は、開催前のビデオメッセージで、「私たちは、私たちの国のために、そして神に赦(ゆる)しを求めるために立ち上がりました。それが今年の祈りの日の焦点です。神の御言葉という岩の上に建てるのは、私たち自身です」と述べ、参加を呼び掛けていた。
また「スイスのための祈り」の広報担当者であるエリザベス・アブト氏は、スイスのニュースサイト「ライブネット」に対し、「私たちは世の中が提供する安全やプログラム、その他のものにより頼むのではなく、神の言葉に立ち返りたいのです。そして私たちの人生は、砂ではなく岩の上に建てられるべきなのです」と、今年のテーマについて語っていた。
新型コロナウイルスの感染防止のため、アールガウ州ではイベントの参加者数が最大千人までに制限されていることから、国家祈祷日も今年は参加者数を千人までに制限し、事前登録制にして行われた。またイベントは屋外で行われたが、参加者はマスクの着用が強く推奨され、さらに約100人ごとのグループに分かれるなどの感染症対策をしながら、祈りをささげた。