米黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に首を圧迫され死亡した事件現場で、野外礼拝が毎日行われ、多くの人が福音を聞く機会にあずかっている。ある人は希望を見いだし、ある青年は献身を決め、そしてイエス・キリストを受け入れ、その場で洗礼を受ける人たちも出ている。
米フォックス・ニュース(英語)によると、米ミネソタ州ミネアポリスの事件現場で毎日礼拝を行っているのは、宣教団体「ユース・ウィズ・ア・ミッション」(YWAM)の宣教チーム「サーキットライダー」と、地元教会の「ワールド・アウトリーチ・フォー・クライスト」。
ハワイを拠点に活動しているYWAMのリーダー、クリストフ・ユリスさん(37)は、礼拝でメッセージを伝えている一人。カナダ国籍の黒人であるユリスさんは、「私たちは痛みと憎しみから癒やしと希望に向かっています。ここには福音の新しい物語があります」と語る。
ユリスさんによると、失意の中で薬物に溺れていたある男性は、礼拝に参加したことで人生の希望を見いだすことができた。また19歳のある青年は、牧師への召命を受け、聖書学校に願書まで提出した。さらに事件が起こった通りの角では、多くの人が見守る中、洗礼式も行われた。
ユリスさんは、「ポジティブな変化を起こすために、私たち自身が何らかの影響を与えられるのだということを、私たちは知る必要があります」と話す。
サーキットライダーのメンバーであるジョエル・ボンバーガーさんは、事件現場で行われた洗礼式の写真や、礼拝の様子を撮影した動画をフェイスブック(英語)に投稿し、次のように状況を報告した。
「数え切れないほどたくさんの証しがあります。サーキットライダーのチームは、数千人の人々にメッセージを伝えることができ、何百人もの人々がイエスの福音に応じています」
「ミネアポリスではこの週末、何十人もの人たちが癒やされ、希望に満たされ、変えられ、イエスの力によって新しく生まれ変わっています」
この様子は、米キリスト教テレビ局「CBN」(英語)も報道。「ジョージ・フロイドさんに対する不正義により、人々の心は依然動揺しているが、イエス・キリストの福音は前進し、多くの人が、希望と癒やしを与えてくださる天の父の中に、慰めと救いを見いだしている」と伝えている。