墓信仰Xを通し、私の中にあった苦々しい思いや諸々の罪・咎によって悪魔が私の心に築いた要塞は、やがて霊的領域から物質的領域へと、実際に見える“巨大な腫瘍”となって肉体に現れ、「それを癒やす」と言って、X教Y氏から注入された“宇宙の波動”なるものは、癒やすどころか、ますます症状を悪化させ、私を死ぬ寸前まで追い込みました。
マルセ先生が熱心に伝道し、導いてくださったことでイエス様と出会い、救われ、S先生と教会の皆さんの執り成しの祈りを得て、良いドクター・良い病院と出会え、手術は無事成功。病理検査の結果も「良性」。「2週間かかる」と言われた入院も1週間で済み、3週間後にはスポーツクラブに復活! スタジオレッスンで元気に踊る私を見た周囲は、その回復ぶりに驚きました。この頃には、バセドウ病の投薬量もかなり減っていました。
回復したのは体だけではなく、閉ざされていた芸能界の人間関係もイエス様は回復してくださいました。演技講師の仕事の復活に始まり、ホリプロ関係者やタレント時代のマネージャー、仲間と会う機会が突然増え始めたのです。20数年ぶりの再会となった「ピーターパン」(ホリプロミュージカル)の同窓会、芸人時代の元後輩で、現在は放送作家として活躍しているT君の結婚披露宴では、ものまね時代の仲間、神奈月君や原口あきまさ君らと再会し、また、ホリプロ時代の先輩、鶴見辰吾さんからご案内を頂き、出演舞台を観劇したり・・と、「閉ざされていた扉」が次々と開かれていきました。
2013年9月から、10数年ぶりの再会で親交が復活し、後に救われ、ゴスペルダンスで活躍中のダンサー兼振付師の今井京子さん(主イエスの恵み教会所属)と、私たちの心意気にほれ込んでくださったクリエイター塚本理剛氏(レッドアトレ)の協力を得て、パフォーミング・エクササイズ「B.B Wonderland」を創立。プロレスリング・エクササイズを経て、その後、神様から「賛美クス」(賛美歌+エアロビクスを融合させたオリジナルエクササイズ)を賜り、活動していくこととなる基盤がこの時スタートしました。“悪魔に奪われたものを取り戻す”「大逆転人生」の幕が上がったのです!
しかし、もう一つ取り除くべきものが、いまだ残っていました。それは、呼吸困難になるほど悪化した「副鼻腔炎」でした。筋腫の術後、体力を考え、整体治療、カテーテルで鼻水を吸引除去する治療、抗生剤投与など、いろいろ試みましたが、根本的治癒には至りませんでした。「さらなる前進のため、邪魔するものは断ち切る!」と、再び手術を決意。ネットで検索をして、「最先端技術で日帰り可能」という、東京八重洲の「クリニックH」を受診しました。
ところが、「当院では無理」と断られてしまったのです。子宮筋腫の時と同じ流れでした。というのも、MRIの結果、左右の副鼻腔すべてに膿が溜まっていて鼻中隔が湾曲、さらに鼻腔の表面に海ぶどう状にポリープが大量発生、そして右鼻の奥深くには、呼吸の道を封鎖し君臨する、これまた「巨大腫瘍」が“ラスボス”の如く存在していたのです!! 厄介なことに、長期間熟成し過ぎた結果、“骨化”が進行・・・。よって、「当クリニックでの完全除去は非常に難しい。加えて大出血の恐れもあるため、医療設備のしっかり整った大学病院で手術をし、術後は最低1週間の入院が必要」と言われたのです。
「X教の教えも、教祖Y氏の波動も、人を救うものではなく、ただ滅びへと落とすものだったのだ」と、ここでまた確信しました。「しかし、私は今、イエス様と共にいる。だから、後退しない! 前進あるのみ! 復活あるのみ! イエス様の打ち傷によって、私はすでに癒やされている!!!」と、堅く立ちました。すると、「H」のドクターから「この手術の権威が、K大学病院にいます。紹介状書きますよ」と言われたのです。奇しくも、そこは当時の自宅から自転車で約10分と大変近い病院でしたが、かつて「尿閉」で緊急搬送された際、嫌な思いをした病院でもありました。一瞬、ちゅうちょしたものの、主から「今度は大丈夫」という思いが来たので、紹介状を頂きすぐ出向きました。
紹介されたYドクター(准教授)は、陽気な感じの優しい先生でした。「俺様は名医だ!」といったおごりが少しもない、気さくに話せる方でした。XとつながっていたときにK医大で受けた苦々しい経験と恐怖は一蹴されました。「イエス様と一緒なら、すべて守られる」と感謝しました。病理検査のとき、局所麻酔で組織の一部を摘んでブチブチもぎ取られたため、麻酔が切れたときは激痛に七転八倒しましたが、海ぶどう状に鼻腔にあったポリープの一部が取り除かれたので、少しだけ呼吸が楽になりました。
ただ、就寝時の息苦しさから、長期にわたり市販鼻炎薬を頻繁に使用していた鼻中の皮膚はとてももろくなっていて、ちょっとの刺激でも大量出血をし、なかなか止まらなくなっていました。それが手術の際の不安材料の一つではありましたが、「イエス様が癒やし主(ぬし)なのだから大丈夫!」という「主の平安」が、私の心を満たして「恐れ」を追い出しました。
そして、2013年11月13日。手術の日がやってきました。ついに、“鼻腔のラスボス”との戦いの火蓋が、切って落とされたのです!
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