<解説>
この部分は景教碑の碑陽下部にあるシリア語で、その意味を理解すればさらに碑文と彼らの活動がうかがえる。彼らは時の皇帝に、イエスの教えを伝えたことが分かる。
次に碑文の撰述者の景浄は、碑陽の後半に出る伊斯の子であり、父が皇帝から受けた財産を自分のために使用したのでなく、貧しい者への施し、景教会の発展にささげたことを伝えていることが分かる。僧とあるのは、当時のすべての諸宗教の指導者に使用していたもので、今日的に使用される仏教徒だけをいうものではなかった。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
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