毎月の排卵時の激痛、子宮筋腫の成長とともに生じる生理期の大出血と、それに伴う重度の貧血。さらに、筋腫が膀胱を圧迫し、排尿困難(尿閉)を起こして救急搬送。そこで、またもや医師の冷たい扱いに遭遇。心身共に傷付き、病院に行くことを完全にやめた私は、I師(呪術的整体師)の施術と食事療法、そして、ますますX教の教理と波動の力に頼るようになっていきました。
尿閉は「今度再発したら、管と袋を下げた生活をさせられる!」という恐れから異常に神経質になり、日中は30分おき、就寝中は1時間おきに目覚ましをかけてトイレに行きました。トイレは、気にしなければ2、3時間は大丈夫だったのが、この時は少しでも我慢するとすぐ排泄困難になるため、「24時間トイレ中心の生活」を余儀なくされました。そんな、気が休まらぬ日々の連続が心と体にダメージを与え続け、ストレスは増す一方でした。
Aとの共同生活にも限界が訪れ、本格的に家探しを始めました。そんな折、Xの新しい波動アイテム、「御神鏡」が販売されることになったのです。「鏡から放射される波動は、墓参りで充電される気の力と、X教祖Y氏の手から流れる波動力と同等のものが得られるため、特に墓をいろいろといじられて気が弱っている人たちは、ぜひとも家に置き、毎日その前に座っていることで元気を得られるから安心」と、購入を強く勧められました。
当然、「欲しい!」と思いましたが、約20万と高額で、当時の私には「到底無理」と諦めようとしたところ、Y氏から「あなたは、とても心配な状態。何かあってからでは遅い。代金は有るとき払いでいいから、とにかく持っていきなさい」と言われ、「自分はそんなに最悪な状態なのだ ! 」と怖くなり、ついに初めて借金をしてまで買ってしまったのです!
借金をしている状態が嫌で、少しずつでもまめに返済するも、その間も墓参りに行かねばならず、御神酒だの観音カード(浄め札)だのと出費が重なり、思うように返済は進みませんでした。だからといって「お清めアイテム」を節約することも不安で、また、“不信心”と熱狂的な信者たちから不興を買うのも面倒であったため、「買わない」選択はできず、完済の見通しはまったく立ちませんでした。
それから間もなくして新居が決まり、息子と共に家を出ました。息子のことを考え、今までの家から徒歩4分ほどの所に引っ越し、息子が父親と頻繁に会えるよう配慮しました。すると不思議なことに、転居してすぐ、尿閉の症状は消え、翌月から排卵痛も起きなくなったのです。
Aと離れ、精神的に解放されたことが大きかったと思うのですが、「御神鏡のおかげに違いない ! 」と自分の心に言い聞かせました。そう思い込むことで、心のどこかで「愚かな散財をしてしまった ! 」という思いを必死で打ち消し、自分の行為を肯定してプライドを保ちたかったのだと思います。
「イエス・キリストの血潮に勝るものは無い」。当時の私が知っていたら、こんな愚かな行為に及ぶことはなかったでしょう。しかし、この体験があったからこそ、イエス様と共に歩んでいる今を、心の底から有り難いと思える。この喜びを、同じような体験をし、傷付き苦しんでいる方たちへ証しし、伝道の力にしていきたいと願っています。
家を出て、ますます生活が大変になった途端、追い打ちをかけるように、息子の身に付けさせていたお守りの観音ペンダント(18金とプラチナの2つ)がこつぜんと消える事件が起きました。Y氏に告げると、「それは、相当マイナスの気が溜まっている場所に行ったのね。そういう場合、その土地が気を欲しがり、ペンダントを吸い込んでしまうから、それで消えてしまったのよ」と・・・。そして、「シールド(ペンダントから出る渦巻く波動の覆い)が無いのは危険 ! 」とペンダントも買わされ、借金は増加!闇の支配者は、私の経済を一層苦しめていきました。
息子と2人の新しい生活の始まりは、私への「盗み、殺し、滅ぼす」闇からの計画が、さらに加速していく始まりでもあったのです!
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