1. サマーキャンプ
今ならまだ、サマーキャンプを予約したり、夏休みに行われる子ども向けのお楽しみ会に参加したりするのに遅すぎることはありません。私の住む英国では、「ダビデの幕屋」のような72時間連続の礼拝や、「ケズイック・コンベンション」のような聖書講義中心のイベント、家族向けにはル・パ・オトン(フランスのスプリング・ハーベストが運営するキャンプ場)など、多くの選択肢が残っています。「アーバン・セインツ」(英国に拠点を置く国際ユース・ミニストリー)や「スクリプチャー・ユニオン」(超教派の国際的キリスト教ムーブメント)の子どもキャンプに参加することもできるかもしれません。宿泊行事は、子どもたちが友人をつくったり、野外活動や刺激的な聖書の学びを楽しんだりしながら、日常とは違う方法で神に出会える素敵な機会です。
2. 自然
この時期に、近場で神が創造した自然を楽しみながら、屋外で過ごすのは素晴らしいものです。地元の森や海岸、公園に行ってみるのはいかがでしょうか。きっと、どんな年齢の子どもでも「宝探し」を楽しめます。幼い子たちには、ビニール袋を持たせて、小さな自然を収集させましょう。小さなものにも、神が思いを向けていることを学ぶことができるでしょう。年上の子には、何かの任務を課してみてはいかがでしょうか。聖句の説明になるような自然の写真を、スマートフォンなどで撮影させるのです。例えば、「天よ、喜び祝え、地よ、喜び躍れ / (中略)野とそこにあるすべてのものよ、喜び勇め / 森の木々よ、共に喜び歌え」(詩編96:11~12)のような聖句です。この夏に撮影した写真やビニール袋に収めたアイテムをとっておけば、数カ月後にクリスマスカードやプレゼントを準備するとき、役立つかもしれません。
3. 書籍
最近、私の長女が受洗したのですが、洗礼に至る過程で1冊の本が影響を与えました。娘は13歳の時、1962年に出版された故デイビッド・ウィルカーソン牧師(米タイムズ・スクエア教会)の著書『十字架と飛び出しナイフ』を読んでいたのです。クリスチャンが偉大なキリスト教文学に目を向けることを願ってやまない私にとって、読書に霊的影響力があることの証拠を身近なところで見ることができ、とても驚いています。この夏、あなたの身近にいる子どもたちに、読書を勧めてみてはいかがでしょうか。その子の信仰に、一生涯影響を残すことになるかもしれません。
『ジーザス・バイブル・ストーリー』(5〜9歳向け)や『わたしの隠れ場』(12〜16歳向け)もお薦めです。オーディオブックに投資することも忘れないでください。車中で聴いたり、浜辺での長い1日に備えて、キンドルに取り込んだりすることもできます。
4. 映画(DVD)
映画は、雨の日に子どもを2、3時間楽しませることができる安くて便利な方法です。映画を、子どもたちが信仰について考える機会にするというのはいかがでしょうか。「ヨセフ物語〜夢の力〜」や「ナルニア国物語」シリーズなどの古典を含め、素晴らしい映画が幾つかあります。年上の子どもたちには、「エクソダス:神と王」「ノア 約束の舟」「ソウル・サーファー」「天国からの奇跡」「神は死んだのか」などはいかがでしょうか。
もちろん、クリスチャンによって作られたものではないものの、信仰や人生に関する素晴らしい会話を引き出せそうなファミリー向けの映画は無数にあります。映画を通して、機会を最大限に生かすことを考えてみてください。例えば、子どもたちと一緒に映画を見ながら、途中で「休憩」などとして軽食の時間を取れば、それもまた良い会話の機会となるのではないでしょうか。
5. 教会
英国では、夏の教会はいつも以上にゆとりのあるスケジュールを組んでいる場合がよくあります。この時期には、子どもたちを日曜学校に送り出さず、大人と合同の礼拝を持つ教会が多くあります。私は子どもと大人を分けない教会を熱烈に支持しています。あなたもこの夏、お子さんを大人の礼拝に参加させる実験をしてみてはいかがでしょうか。説教を聞いて感じたことを絵に描かせたり、説教のキーポイントを分かりやすい図でまとめさせたり、この時に、聖書を読み続ける方法や、疑問に思うことをメモすることなどを教えたりしてあげてください。夏休みの特別行事を行う教会が近所にもあるはずです。こうした行事は楽しい企画のものが多く、お子さんの友達を誘うのも簡単です。
6. 祈り
家族でディボーションの時を持つには多くの困難が付きものですが、夏休み中、子どもたちといろいろな形式の祈りを試してみてはいかがでしょうか。寝る前に福音書を少しずつ読むというのも1つのアイデアです。また、子ども向けのニュース番組を見た後で、番組が取り上げた出来事について祈るのもいいかもしれません。あるいは、車で出掛けるとき、それぞれが1分間程度祈ってから出発するというのはどうでしょうか。祈りの日記を1週間つけてみたり、家の中に「祈りの空間」を作ってみたりするのもいいかもしれません。海外旅行のため日曜礼拝に行けない人は、礼拝に出られない週、会堂に自由に入れる教会を見つけて、家族と一緒に10分間ほど祈る時を持ってみてはいかがでしょうか。
7. 宿題
私の子どもたちは、大抵、学校から夏休みの宿題が出ています。ある子どもは図工の宿題、別の子はいろいろな本を読むこと、また、ある子どもは研究課題や復習をしたり、休み中の出来事を絵日記に書いたりする宿題があります。あなたのお子さんも何か似たようなことをしているなら、その宿題を通して信仰に心を開けるよう、子どもさんを励ましてみてはいかがでしょうか。これはお子さんが「聖と俗の壁」を乗り越える助けになるだけでなく、学校というより大きなコミュニティーが教会や信仰に触れることにも役立ちます。サマーキャンプの写真や聖句、キリスト教に関わる芸術作品などで何ができるかを考えてみてください。
私は夏休みが大好きです。子どもの頃、延々と続く暇な日々に、小川で遊んだり、たこを飛ばしたり、木の枝で隠れ家を作ったりしたのを思い出します。私の場合、6人の子どもたちと一緒にアクティビティーで時間を使うことも魅力的ですが、いつもより長く一緒にいてやることで、暇な日々を自分が経験したのと同じように過ごせるようにしてあげています。また、新学期が始まる前に、子ども同士で交流し、神との交わりを持てるよう見守っています。毎年の夏、私は子どもたちに、大事なのは学校の成績よりも恵みであり、宿題よりも人をもてなすことであり、テストの結果よりも霊的好奇心を持つことであることを極力意識してほしいと願っています。
クリシュ・カンディア(Krish Kandiah)
ホーム・フォー・グッド代表、英国クリスチャントゥデイ協力編集者。著書に、『フレッシュ:新入生のためのインスピレーションの一言(Fresh: Bite-sized Inspiration for New Students)』『ルート66:聖書と歩む人生案内の短期集中講座(Route 66: A Crash Course In Navigating Life With The Bible)』など多数。