中西裕人写真展「AGION OROS ATHOS」
日本外国特派員協会(FCCJ)メインバー
7月1日より8月4日まで、JR有楽町駅前の電気ビル20Fにある公益社団法人日本外国特派員協会(The Foreign Correspondents' Club of Japan / FCCJ)メインバーにて、中西裕人写真展「AGION OROS ATHOS」を開催いたします。
2015年キヤノンギャラリー銀座(その後、札幌、仙台、梅田)、2016年京都ハリストス正教会で開催された中西裕人写真展「Stavros アトスの修道士」を経て、3度目の個展となります。
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今回は、新作12点、旧作1点(予定)で構成し、彼らの祈りと生活、美しきアトスの風景をお楽しみいただけるよう構成しました。また、メインバーという場所でもあることから、その場になじむような展示を心掛けています。
先日、プリントをお願いしている堀内カラーに行き、プリントのチェックをしてきました。なかなかの仕上がりでした。
また、日本外国特派員協会は、よく記者会見の場所として使用され、会員のみしか利用できませんが、展示の観覧の旨をフロントにお伝えいただければ誰でも入場可能ですので、ぜひご来場をお待ちしております。
写真展内容
北ギリシャ、エーゲ海に突き出したハルキディキ半島。その先端部に3本の指のように並ぶうちの最も東端の半島に、世界遺産に登録されていながら、撮影禁止のためにこれまで謎に包まれた場所がある。
全長45キロ、幅5キロに及ぶこの半島は、原始キリスト教の流れを最も色濃く汲むギリシャ正教最大の聖地であり、聖山(アギオンオロス)アトスと呼ぶ。
伝承によれば、生神女マリア(キリストの母)が旅の途中、嵐に遭遇し、この地に降り立ったのが始まりで、2033メートルを誇るアトス山や美しい半島に惹(ひ)かれ、自らの土地としたとされる。
950年を過ぎると、聖アサナシオスがアトス山から湧き出る豊かな水脈を見つけ、メギスティスラヴラ修道院を建設、これを機に共同居住型の修道施設が活発に建てられるようになり、修道士が住みついたのだという。
1400年より、「女性は生神女マリアだけである」という考えから、女人禁制となり、その掟(おきて)は今日まで守られ続け、男性のみ2千人の修道士が今でも、日夜祈りを中心とした自給自足の生活を送っているのである。
アトスへの入国は正教徒であれば、巡礼という形で、所定の手続きを踏めば入国しやすいが、観光客は1日10人までと制限されている。
暦もユリウス暦を採用し続け、俗世とは13日のズレがあり、時の刻みも夕方6時を翌日の午前0時とするビザンチン時刻を用いている。
ギリシャ領内にありながら、独立した宗教自治国として認められており、ギリシャ人の9割以上が正教徒であるこの国の人々にとっては、昨今の経済危機に直面しながらも心の拠り所として、神に最も近い憧れの地となっている。
この地の首席大臣より特別に撮影の許可を頂き、近代文明から隔絶されたエーゲ海に臨む半島で、中世から変わらぬ信仰の姿を守る修道士たちに密着し、千年続く祈りの姿を今に伝えるべく今日まで取材を続けております。
<会期>
2017年7月1日(土)〜8月4日(金)
(月〜金)11:00〜22:30
(土)11:00〜22:00
(日)11:00〜20:00
(祭日)11:00~20:00
<場所>
有楽町電気ビル20F 日本外国特派員協会(FCCJ)メインバー
※地図はこちら。
※なお、日本外国特派員協会は会員制ですが、展示観覧の旨をフロントでお伝えいただければ、入場いただけます。
次回予告(7月8日配信予定)
2016年9月に行った取材からお送りいたします。
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