【CJC】パキスタン東部パンジャブ州バハーワルプルの反テロリズム法廷が、預言者ムハンマドを冒とくするコメントをネット上のソーシャルメディア「フェイスブック」に投稿したタイムール・ラザ被告(30)に死刑を言い渡した。シャフィク・クレシ検察官が11日、明らかにした。
ラザ被告は、パキスタンで初めてソーシャルメディアに関連する罪で死刑の判決を受けた人物だと、クレシ検察官はロイター通信に語った。
ラザ被告は携帯電話で冒とく的な内容を発していたことから、テロ対策当局者によってバス停で逮捕されたと報じられている。端末を没収したところ、問題の投稿が発見されたという。
パンジャブ州の州都ラホールの南方500キロにあるバハワルプールの刑務所内で、法廷は厳重な警備の下で開かれた。
イスラム教国と目されるパキスタンで預言者ムハンマドに対する侮辱は、ナワーズ・シャリーフ政権では見逃されず、死刑をもって対応することが多い。
ラザ被告は、イスラム教でもパキスタンでは少数派のシーア派。多数派のスンニ派内の復興運動「ディオバンディ」を対象にヘイトスピーチを行っていた。パキスタンでは、シーア派とスンニ派の対立抗争が再三激化している。