英国国教会のヨーク大主教ジョン・センタムの指導の下、「Talking Jesus(イエスを語る)」(英語)と呼ばれる4日間の宣教イベントが、2〜5日に行われた。イングランド北東部のダラム教区が主催したもので、同教会の主教25人も参加。主教とチームのメンバーたちは、教区の隅々まで出て行き、期間中に行われた計450余りのイベントでイエスについて語った。
最終日の5日にはダラム大聖堂で閉会礼拝が行われ、ダラム主教ポール・バトラーは、宣教活動は大成功を収めたと、満員の大聖堂で語った。「私たちはこの4日間、数え切れないほどの人々と触れ合いました。450カ所のイベント会場で数え切れないほどの対話をし、ソーシャルメディア上でもやりとりをしました。その人数は、数万人に上るでしょう」
4日の間には、パブやカフェ、福祉施設などでの雑談会や、アブセイリング(ザイルを使った急下降)やダンスなどのアクティビティー、またアート関連のイベントや講演会、食事会、さらにはフラッシュモブも行われた。スーパーマーケットで行ったフラッシュモブでは、50人の子どもたちが歌い、その様子はフェイスブックでライブ中継され、何千人もの人々が視聴した。
イベント初日、センタム大主教はこの宣教活動のコンセプトを説明し、25人の主教らにその任務を託した。「私たちはこの週末、『イエスを語る』のためにダラム教区に集まりました。イエスは、万人に神のいのちの贈り物をするためにやって来られました。イエスの復活により、私たちはイエスにあるいのちを生きることができるようになりました。キリスト教信仰の中心は、イエスとの出会いです。それは人生を変革する出会いであり、希望と愛をもたらす出会いです」
センタム大主教自身は3日、イングランド北東部の都市サンダーランドにある中学校「聖ベーダ英国国教会アカデミー」を訪問。生徒たちが設置した幾つもの祈りのブースを目にした。この祈りのブースは、個人的な幸福を探求したり、自分の考えや感情を内省したりする時を持つためのもので、祈りを探求する場として生徒たち自身が運営しているという。
センタム大主教は、「聖ベーダ英国国教会アカデミーの皆さんとご一緒でき、皆さんが祈りの空間を作り、斬新な方法で神に語り、御声に傾聴しているのを見ることができたのは素晴らしいことです。神と共に過ごすことほど、素晴らしいことはありません。私は、皆さん全員がそうされることをお勧めします」と語った。
ハダーズフィールド主教ジョナサン・ギッブスも3日、多くの学校を訪問した。「私たちは素晴らしい歓迎を受けました。子どもや若者たちが信仰に関する疑問に取り組み、多くのことを発見したいと願うことは素晴らしいものです。難題は山積しているのですから」。ギッブス主教は、新しいことへの取り組みは重要だとし、以前はキリスト教に懐疑的だった人たちも、今回のさまざまなイベントを通して大いに考えさせられたのではないかと語った。
「私が得た教訓は、私たちが人々の疑問に積極的に取り組むなら、福音の発見に結び付く機会が生まれるということです。そのような願いを持つ皆さんが、新たな確信と希望を持って地域社会に関わっていく教会を築くようになることを祈ります」