ピエロのジミーこと東田啓介牧師が今月、千葉駅近くのキリスト教書店「恵泉書房」と同一ビル内に「ジミーアウトリーチミニストリーオフィス&チャペル」を開所した。多くの賜物を持つ東田牧師は、「ここから千葉のリバイバルが起こるように」と意気込む。
1日に開所したばかりのこのオフィスには、まださほど多くのものが入っているわけではないが、楽器、ソファ、そして大きな十字架が掲げられ、それぞれ音楽スペース、祈りのスペース、事務仕事を行う「オフィス」などに分けられている。
ここに東田牧師は、毎朝7時に訪れ、祈りの時間を持っている。「365日、祈祷会を行う予定なので、誰でも、どの教派の方も、出勤前などに寄っていただければ、共に祈る時間が持てるので感謝です」と話す。
ピエロ伝道の拠点としても大きな役割を果たす同オフィスには、クリスマスを前にしたこの時期、週末には千葉駅前に「ゲリラライブ」ならぬ「ゲリラキャロリング」に訪れる。東田牧師は、以前、音楽活動も行っていた、いわばセミプロ。千葉駅前には、さまざまな場所にクリスマスツリーやイルミネーションがあり、数曲ずつ歌いながら、ツリーからツリーのある場所へと移動する。師走も暮れに差し掛かり、足早にその場を去る人もいるが、突然現れたピエロに、びっくりする子どもたちや、足を止めてピエロの歌に耳を傾ける家族連れなども見られた。
アンプなどの装置は持たず、ギター1本とピエロの歌声のみの演奏だが、心地よく安らぐその音色は、忙しい師走のひとときの癒やしともいえる。サポートするボランティアスタッフがいるときは、トラクトなども積極的に配り、「クリスマスは教会へ」とメッセージも加える。
「クリスマスだけでなく、この活動は続けていきたいと思っています。クリスマスを過ぎたら、何か別のワーシップソングを歌ってもいいし、一般の人が食いつくような歌を歌った後、ワーシップを歌ったりするのも良いですね。うまく千葉の街に溶け込んで、イエス様の愛を伝えていきたいです」と話す。
同オフィスのもう1つの特徴は、「テンプル・タイム」だ。これは、イエス様と共にゆったりとした時間を過ごすことを目的に、オフィスを開放し、ソファやカーペットのあるスペースで、本を読んだり、祈ったり、またそこにいる方々と交流したりする時間なのだという。
「同じビル内にキリスト教書店が入っているので、書店で購入した本をこちらにお持ちになって、ゆっくり読んでいただいてもいいと思いますよ。また、同ビル内のチャペルでは、さまざまなイベントや礼拝が持たれています。待ち時間に利用していただいてもいいですね。千葉のクリスチャン同士でも教派が違うと、なかなか横のつながりを作るのが難しいですよね。ここを十分に使っていただいて、交流していただければ」と東田牧師は話す。
また、教会を離れてしまい、教会に戻りにくいと感じている人、教会の奉仕に疲れてしまった人などにも扉を開けたいと考えている。「クリスチャンといっても、罪もあるし、問題も抱えているでしょう。そんなことを話し合って、お互い励まし合う時間も必要だと思うのです」と話す。
東田牧師は、心理カウンセラーの一面も持ちあわせている。昨今のいじめ自殺問題に心を痛め、「いじめ撲滅のために、本気で取り組みたい」と意気込む。いじめられている本人、保護者からの相談を受け付けるほか、ピエロのジミーとして啓発活動も積極的に行っていきたいとのこと。
「教会と地域のために」と大きな使命を胸に、これからどのように用いられるのか期待したいと目を輝かせる。
オフィスの開いている時間は不規則なため、訪れる場合は一度電話などで確認を。
26日夜には、同オフィス主催のチャリティーイベントが行われる。
*
「一日遅れのクリスマスチャリティーライブ」
子ども食堂を支援するためのチャリティーライブ。さまざまなアーティストが集い、パフォーマンスを披露する。司会者は、ピエロのジミー。当日集まった募金は、全額「子ども食堂」に寄付される。
日時:12月26日(月)午後7時~
場所:千葉市中央区新宿2‐8‐6
千葉クリスチャンセンタービル 6階チャペル
電話:080・4325・8233