「10万人を超える人々が恐怖と不確かさのうちに暮らしており、この都市を離れることができません」と、南スーダンのエクアトリア地方にあるイェイという都市のエルコラノ・ロドゥ・トムベ司教は同国のカトリック・ラジオ局「ラジオ・イースター」で非難した。カトリックのニュースメディアであるフィデス通信が2日に報じた。
この都市は、リエク・マシャール元副大統領の支持者である疑いのある人たちを標的とする、軍と文民の混成による武装集団によるものとされる、殺人と大虐殺の波に打たれたと、同通信は8月30日に報じていた。
「今のところはイェイで銃撃は起きていませんが、でも住民は常に暴力と殺人の新しい波を恐れて暮らしています」とロドゥ司教は言う。同司教は周囲の村々の住民はイェイへ移動することができず、例外は他の国々や州から空路でやって来る人たちだという。農民は行って作物の世話をすることができないため、これらの住民は2017年まで食べていくためには人道支援を利用し続けなければならないだろうと、同通信は記した。
サルバ・キール大統領派とリエク・マシャール元副大統領派の間の内戦は、ディンカ族とヌエル族が対立する民族的な様相を帯びてきている。他の民族集団や部族はこれら2つの対立勢力のうちの一方に味方をし、自らの地元における対立で利得を得ることを望んでいる。
ジュネーブにある国連人権委員会の米国代表は、南スーダン政府が、中央エクアトリア地域の住民に対して大規模な攻撃を支援しようと準備をしていると非難した。