【CJC】教皇フランシスコは11日、バチカン広報事務所長、フェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)の引退願いを受理、後任として現副所長グレッグ・ブルク氏を任命した。交代は8月1日付。
教皇はこれに伴い、新副所長にパロマ・ガルシア・オベヘロ氏を任命した。
ブルク氏は1959年、米セントルイス生まれ。コロンビア大学卒。シカゴのUPI、ロイター通信などを経て、ローマで『ナショナル・カトリック・レジスター』『タイム』誌、『フォックス・ニュース』特派員などを務めた。2002年に教皇庁国務省総務局・広報顧問、15年12月にバチカン広報事務所副所長に就任した。保守的な修道組織(属人区)「オプス・デイ」会員。
副所長となったオベヘロ氏は1975年、スペイン生まれ。98年よりラジオ局「カデナ・コペ」の編集・番組進行を務めた。2012年より「カデナ・コペ」などのテレビ局・ニュース社のイタリアとバチカン特派員として働いた。ニューヨーク大学留学経験もある。
バチカン広報事務所長を10年間務めたロンバルディ神父は、1942年、イタリア生まれ。73年より『チヴィルタ・カットリカ』誌の編集に携わり、77年、副編集長。84年から90年まで、イエズス会イタリア管区長。91年からバチカン放送局放送局長、放送総局長、06年7月からバチカン広報事務所長として活躍した。
教皇は15年6月、バチカンの情報システム諸機関が一致して運営できるよう再編するため、広報事務局(ダリオ・ビガノ長官)を設置し、高齢の聖職者に代えて若手の信徒に広報を委ねた。今回の人事もその一環と見られる。