【CJC】教皇フランシスコは13日、アルバニア・ドゥラツオ教区のヴィンセンシオ・プレンヌシ大司教と37人の列福承認の手紙をアルバニアの司教たちに送った。
列福調査の結果、共産主義政権の厳しい抑圧によるプレンヌシ大司教と37人の死を「信仰と祖国のための殉教の証し」として教皇は承認、アルバニア司教協議会会長マッサフラ大司教に、正式に列福の許可を下した。
11月5日の列福式は、シュコドラ(スクタリ)の聖ステファノ司教座大聖堂広場で、教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿が執行する。アルバニア出身のカルカッタのマザー・テレサの列聖式の2カ月後に新たな殉教者らの列福式が行われることに、マッサフラ大司教は「教会とアルバニア国家にとって歴史的な出来事となるだろう」と語っている。
バチカン放送(日本語電子版)によると、共産主義政権は、アルバニアのカトリック教会をバチカンとの関係から引き離し、国家勢力の中に組み込もうとした。あくまでバチカンとのつながりを守ろうとしたプレンヌシ大司教と思いを同じくする37人に残虐な拷問を加え殺害した。これらの殉教者の中にはフラン・ジニ司教やイエズス会士、フランシスコ会士、教区司祭、ドイツ人宣教師、イタリア人宣教師やクロアチア人司祭なども含まれている。