コンスタンディヌーポリ総主教によれば、全世界正教会会議がブルガリア教会の出席拒否にもかかわらず、予定通りに行われることが分かった。今月16日から26日にかけて開催される予定のこの会議は前例のない集まりであり、全14の正教会が集うはずであったが、先週ブルガリア教会が出席を取りやめることとなった。
ロシア正教会は、「決定は合意に基づいてのみ受け入れられる」という会議の声明があるので、会議は14の全ての正教会からの出席がなければ不可能であると懸念を示した。同声明では「1教会の会議からの欠席さえ、克服しがたい障害となること」が案じられていた。
けれども、互いに平等な正教会間で首位を占めるコンスタンディヌーポリ総主教のスポークスマン、ジョン・クレイサブジス司祭は、会議は予定通りに開催されると言って、それらの懸念を払拭した。クレイサブジス司祭はカトリックヘラルド紙に「いかなる手続き上、あるいは組織的な問題に変更はない」と語った。
全世界正教会会議は、世界の全ての独立正教会の集まりである。その準備は1961年に開始され、20世紀初頭以降、正統的キリスト教内に現れた倫理的、地域的問題の両方を扱うために召集される。そして1月に最終決定された、結婚、断食、教会と宣教の自治といったさまざまなテーマの六つの文書がこの会議で批准される。
クレイサブジス司祭は語る。「ブルガリア教会が出席しないと決めたことは確かに遺憾であり、とても痛ましいことである。しかし、ほんの何週間か前、ブルガリア教会は正式に出席することを決め、約束した。そして会議の全文書を例外なく承認し、あらゆる本文と規則に無条件に署名している」