尚絅(しょうけい)学院大学(宮城県名取市)は4月21日、中国の浙江越秀外国語学院(浙江省紹興市)と協定を締結したことを発表した。締結式は同日、仙台市にある江陽グランドホテルで行われ、同大の合田隆史学長、水田惠三副学長、黄梅英副学長、浙江越秀外国語学院から詹文都学長をはじめ教職員ら6人が出席した。
締結式の中で合田学長は、「尚絅」という校名が中国の古典「中庸」に由来があり、中国との縁を大切にしていることを話した。また、詹文都学長は、浙江省紹興市出身の作家・魯迅の留学先が仙台市であり、とても身近に感じていると語った。22日には、詹文都学長らが同大を訪れ、キャンパス内を見学し、両校のこれからの交流について話し合った。
浙江越秀外国語学院は、英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、イタリア語など9種類の言語、約30の国際関連専攻を設置しており、浙江省において最も多くの語学を学ぶことができ、外国語人材育成規模も大きい大学だ。両大学は今後、交換留学事業や、学生・教職員の交流などを行っていく予定だという。
尚絅学院大学は1892年9月、米国バプテスト婦人外国伝道協会から遣わされたミス・ミードをはじめとする女性宣教師たちが開校した尚絅女学会をその前身とし、120年余りにわたり、一貫してキリスト教精神を土台とする人間教育を行ってきた伝統ある大学。国際交流も盛んで、今年もすでに韓国・大田広域市西区の培材大学校、ロシアのハバロフスク地方藝術専修大学、米国イリノイ州にあるシカゴ心理専門職大学院と協定を結んでいる。