尚絅(しょうけい)学院大学(宮城県名取市)は3月22日、米国イリノイ州にあるシカゴ心理専門職大学院と協定を結んだことを発表した。今回の発表に先立ち、同大とシカゴを結んでのバーチャル協定調印式が2月16日、同大で執り行われた。
同大初となるバーチャル協定調印式には、グローバルエンゲージメント所長のジェニファー・フューリック氏とコミュニティーパートナーシップ副所長の町澤さやか氏が来学。またシカゴキャンパス学長のティファニー・メソン氏をはじめ、各キャンパスの代表3人がスカイプで参加した。
シカゴ心理専門職大学院は、シカゴ最大の心理学専門職大学院の一つで、シカゴの他に、ロサンゼルス、ワシントンDCの3カ所にキャンパスを持ち、スカイプや「Go to Meeting」などのWebツールを利用した遠隔教育が発達している。特に臨床心理士の専門教育に優れ、米国内外で高く評価される。
同大では、協定を結んだことで、同大大学院総合人間科学研究科心理学専攻に2016年度から新設される「臨床心理学コース」においても、さらなる教育、研究への質の向上につながることを期待している。
また、シカゴ心理専門職大学院は学部も有しており、同大の学部生との教育交流や、教員の共同研究などによる研究推進、ティーチング・サポートなど、連携による新しい教育展開を見込んでいる。
1892年に米国バプテスト派夫人宣教師ミス・リードにより設立された尚絅女学会を前身とする同大は、120年余りにわたり、一貫してキリス卜教の精神を土台とする人間教育を行ってきた。
国際交流も盛んで、米国シアトルへの語学研修や、自然災害の経験を通してオーストラリアの大学との合同授業にも取り組んでいる。昨年12月には台湾・台北市にある弘光科技大学、今年2月には韓国・大田広域市西区の培材(ペジェ)大学校、ロシアのハバロフスク地方藝術専修大学とそれぞれ協定を締結した。