青山学院(東京都渋谷区)は8日、静岡英和女学院(静岡県静岡市)と「教育提携」に関する協定を締結し、静岡英和中学校・高等学校礼拝堂において調印式を行った。青山学院からは、梅津順一院長、三木義一大学学長、静岡英和女学院からは武藤元昭院長、吉田幸一中学校・高等学校長をはじめとする両学院関係者および静岡英和女学院の在校生・同窓生が出席した。
青山学院ホームページによると、調印式は礼拝形式で行われた。賛美と祈祷をもって行われた調印式では、青山学院のスクールモットーとなっている「マタイによる福音書5章13、14節」と、静岡英和女学院の聖句「ルカによる福音書10章27節」が拝読された。青山学院のシュー土戸ポール宗教部長による祈祷が行われた後、両院長による協定書への調印が行われたのに続き、同席者それぞれによる協定への期待と抱負を込めたあいさつが述べられた。最後は祝祷をもって調印式は終了した。
静岡英和女学院ホームページでは、あいさつに立ったうちの一人、青山学院の梅津院長が「愛と奉仕の精神を掲げる静岡英和女学院と、サーバントリーダーの育成を掲げた青山学院大学は、共通の目標を持っています。二つの学院がそれぞれの経験を共有し合い、協力し合いながら課題を共に担っていきましょう」と述べたことを紹介している。
青山学院は明治時代初期、米国メソジスト監督教会から派遣された宣教師らによって設立された。一方、静岡英和女学院も明治時代、静岡メソジスト教会牧師、平岩宣保の提唱により、カナダ・メソジスト教会婦人宣教師会の協力のもとに開校した。いずれもメソジストの精神で共通するキリスト教信仰に基づく教育方針を掲げている。
共通ミッションであるキリスト教教育の一層の充実および発展、並びに中等教育と高等教育の連携強化を図ることを目的とした今回の協定。主な内容としては、青山学院大学と静岡英和女学院中学校・高等学校との授業連携や、学生・生徒の交流、教職員の交流および研修を考えており、具体的な内容については、今後協議して決めていくという。