「愛する者よ。あなたが、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康であるように祈ります」(Ⅲヨハネ2節)
「いつまでも健康で若々しくありたい」ということは、万国民共通の願いだと思います。ある雑誌に「10歳若く見える歩き方」という記事がありました。
1. エスカレーターを降りるときのように、足より半歩だけ気持ちを前に置いて歩く。
2. 顔はうれしかったとき、楽しかったときを思い出して少し顎を前に出す。
3. ペンギン歩きはやめ、いつもより歩幅を少し広くし、出した足は踵(かかと)からつけ大股でゆっくり歩く。
4. 歩くときは手を振る、肩甲骨が動いて背中の贅肉(ぜいにく)が付かない、背中がすっきりする。
5. 全体の姿勢は子どもの時の身長測定のように、背筋をまっすぐ伸ばして歩く。
これだけで10歳は若く見えるそうです。
私たちは「健康」というとき、体のことを考えますが、WHO(世界保健機関)は「健康とは精神的、肉体的、社会的、霊的に良好で安定していること」と説明します。「霊的に健康である」とは、心の一番深いところから、生きる力が絶えず溢れ出ている状態です。
聖書は、霊的健康を保つ秘訣を次のように教えています。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい」(Ⅰテサロニケ5章16~18節)
心の状態が、健康にどう影響するかを研究する精神免疫学者の伊丹仁朗博士は、「ストレスが多い人ほど病気になりやすい。しかし、喜びや笑いが生活の中にある人は、ストレスに負けないで健康でいられる」と言います。
伊丹先生は、がん患者の方たちのために、病院に吉本新喜劇の方々を定期的に招いて、芸を披露してもらったそうです。すると19人中、13人のがん細胞に対する免疫力が明らかに向上したそうです。また、人間以上の存在に心を向け、手を合わせて祈るという習慣を持つ人は、そうでない人よりはるかにストレスから来る病気にかからないのです。
さらに、感謝の心は人間の肉体的、精神的、社会的健康に大きく貢献します。不安はストレスのレベルを上げ、長期的には免疫力を低下させます。また、不安感は人を注意散漫にさせ、家具にぶつかったり、運転が下手になったり、不注意でやけどをしたりする可能性も高まります。
しかし、感謝することを習慣としている人は、どんな状況の中にも感謝すべき材料を発見しようとします。そして、どんな小さな事の中にもそれを見いだすのです。
感謝するとき、体はリラックスし、免疫力も高まり、注意力も向上します。その結果、あらゆることが好転していくのです。
今、あなたは何に感謝できますか。
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